動画の解像度は「4Kで書き出す」ほど損をする|媒体別の推奨サイズ一覧と納品前の確認5つ|HolyTech
動画の解像度を、YouTube・ショート・リール・TikTok・Meta広告・TikTok広告の公式仕様で一覧化。SNS用を4Kで書き出しても画質が上がらない理由、解像度別の容量と書き出し時間の差、案件の納品で最初に確認する5項目を、副業の動画編集者向けに整理しました。
結論から言います。SNS用の動画を4Kで書き出しても、見る人のスマホの画面ではほとんど差が出ません。YouTubeショートはアップロードできる最大解像度が1080pと公式ヘルプに明記されており、4Kで出しても容量と書き出し時間が増えるだけです。画質を左右するのは解像度よりビットレート・撮影時の明るさ・縦型9:16の画角で、案件では「媒体と納品形式を最初に確認する」編集者ほど修正が減ります。
弊社代表は、累計250社以上のショート動画運用を振り返った解説動画で「各SNSにアップロードした時点で解像度は下がる。いくら高精細で撮っても、下がってしまえば意味がない」と話しています。副業の動画編集者・SNS用の動画を作る人に向けて、媒体別の推奨解像度と納品時の決め方を整理します。仕様は2026年10月18日時点の公式ヘルプで確認できた範囲です。
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動画の解像度は媒体で決まる|6媒体の推奨サイズ・比率・尺・容量の一覧
解像度は「横×縦の画素数」のことで、1080pは横1920×縦1080(縦型なら1080×1920)の画素で映像を表します。数字が大きいほど細かく描けますが、どこまで活きるかは配信する媒体が決めます。最初に、公式で確認できた仕様を一覧にします。
| 媒体 | 推奨・上限の解像度 | アスペクト比 | 最大尺 | ファイルサイズ上限 | 出典 |
|---|---|---|---|---|---|
| YouTube(通常動画) | 16:9の推奨一覧に240p〜4320p(8K)。1080pは1920×1080、4Kは3840×2160 | 16:9が標準(縦長も可) | 12時間(未確認アカウントは既定で15分まで) | 256GB | YouTubeヘルプ |
| YouTubeショート | アップロードできる最大解像度は1080p | 縦向き(正方形も可) | 3分 | 通常動画に準じる | YouTubeヘルプ |
| Instagramリール(通常投稿) | 公式ヘルプで数値を確認できず | 9:16が一般的 | 3分(2025年1月に延長と報道) | 確認できず | 報道 |
| TikTok(投稿API経由) | 縦横とも360〜4096ピクセル | 規定なし | 10分(アプリでの公開上限はアカウントにより3〜10分) | 4GB | TikTok for Developers |
| Meta広告(Instagramリール面) | 1440×2560ピクセル | 9:16 | 0秒〜15分 | 4GB | Meta広告ガイド |
| TikTok広告(インフィード) | 540×960ピクセル以上(縦型・推奨) | 9:16推奨(16:9・1:1も可) | 10分 | 500MB以下(ビットレート516kbps以上) | TikTok広告ヘルプ |
企業サイトに載せる動画は統一された公式の基準がないため、YouTubeの限定公開で埋め込むか、サイト管理者の容量上限を先方に確認します。
表を見ると、4K(縦型なら2160×3840)を推奨している媒体は1つもありません。Meta広告のリール面は1440×2560と1080pより高い値を推奨していますが、それでも画素数は4Kの半分以下です。縦型は1080×1920で作り、Meta広告のリール面だけ指定があれば1440×2560で出す、という使い分けで大半の案件に対応できます。
「SNS用も4Kで書き出せば画質が上がる」は誤り|画質を左右するのは3つ
8Mbps(24〜30fps)
12Mbps(48〜60fps)
撮影の段階で「明るさを上げて撮影」を依頼する。暗所は照明を使う
上14%・下35%・左右6%
「SNS用も4Kで書き出せば画質が上がる」と考える人は多いはずです。実際には、SNSはアップロード時に動画を再圧縮するため、4Kで出しても見る人の画面ではほぼ差が出ません。根拠と、代わりに見るべき3つを整理します。
▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)
・髪質改善・縮毛矯正の例:「「髪質改善ストレートと縮毛矯正の違いは?」というよくある質問を実際のマネキンを使」(@ryohey_youtube)
https://www.tiktok.com/@ryohey_youtube/video/7429292023703801095
・ショート動画分析の例:「バズっている動画やアカウントを引用しながらなぜこの動画がバズっているのか説明する」(@zuborashort)
https://www.tiktok.com/@zuborashort/video/7598123437726518548

まず、上限は媒体側が決めています。YouTubeショートの上限は1080pで、4Kで書き出したファイルを上げても1080p以下で配信されます。通常のYouTubeでも、4K動画を4Kで見るにはVP9に対応したブラウザや端末が必要と公式ヘルプにあります。回線の状態によっては、さらに低い画質で再生されることもあります(後述のとおり、弊社の案件でも起きています)。
①ビットレート(1秒あたりのデータ量) 同じ1080pでも、データ量が少なければ動きの多い場面でブロック状に崩れます。YouTubeの推奨は1080pで8Mbps(24〜30fps)・12Mbps(48〜60fps)です。解像度を上げるより、推奨のビットレートを守るほうが崩れを防げます。設定の手順は動画エンコードの設定手順|画質はビットレートとコーデックで決まるで整理しています。
②撮影時の明るさ 暗い場所で撮った素材は、書き出しの解像度を上げても荒いままです。弊社の施術系サロンの案件では、編集担当から先方へ「店内がやや暗く画質が落ちているため、明るさを上げて撮影をお願いします」「画角は0.5倍、明るさを上げて画質が荒くならないように」と撮影の段階で依頼しています。代表も別の解説動画で、暗い場所での撮影は照明を使って画質の荒れを防ぐと話しています。
③縦型9:16の画角と文字の位置 横型16:9の素材を縦型に入れると、拡大した分だけ画素が粗く見えます。最初から縦で撮るほうが画質の劣化を避けられます。文字の位置も見た目の質を左右します。Meta広告のリール面のガイドでは、上14%・下35%・左右6%を、文字やロゴを置かない領域として推奨しています。テロップがボタンや説明文に重なれば、高解像度でも「見づらい動画」になります。
書き出し解像度の比較|容量・書き出し時間・向く用途
次に、書き出す解像度を変えると何が増えるかを比較します。容量は、YouTubeの推奨映像ビットレート(24〜30fps)を1分あたりに換算した目安です(音声は含みません)。
| 書き出し解像度 | 推奨映像ビットレート | 1分あたりの容量の目安 | 書き出し時間・アップロード | 向く用途 |
|---|---|---|---|---|
| 720p | 5Mbps | 約38MB | 短い | 社内共有・確認用の仮書き出し |
| 1080p | 8Mbps | 約60MB | 標準 | YouTube・ショート・リール・TikTokの大半 |
| 1440p(2K) | 16Mbps | 約120MB | 1080pの約2倍のデータ量 | Meta広告のリール面で指定があるとき |
| 2160p(4K) | 35〜45Mbps | 約263〜338MB | 1080pの4倍超のデータ量 | 横型のYouTube長尺で4K視聴を想定する案件、素材の保管 |
※1分あたりの容量=ビットレート×60秒÷8で計算した目安。実際の容量はソフトの設定と映像の動きで変わります。
1分のショートを4Kで出すと、1080pの4倍以上の容量です。週10本の案件なら、その差は毎週のアップロード時間と保存容量に出ます。画質の見た目はほぼ同じで、作業時間だけが増えるのが4K書き出しの実態です。
4Kが活きるのは、大画面で見られる横型のYouTube長尺と、後から切り出す前提の素材の保管です。撮影は4Kで行い、縦型に切り抜いて1080pで書き出す方法なら、拡大しても画素の粗さが出にくくなります。「撮影は高く、書き出しは媒体に合わせる」と覚えておけば迷いません。 撮影から投稿までの流れはショート動画の作り方5ステップで解説しています。
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実案件発注保証つきスクールの詳細を見る ▶案件の納品で動画の解像度を決める順番|最初に確認する5項目
| No. | 確認項目 | 聞き方 | 答えで変わること |
|---|---|---|---|
| 1 | 媒体と出し方 | どの媒体に、通常投稿と広告のどちらで出すか | Meta広告リール面は1440×2560、TikTok広告は500MB以下など広告は条件が変わる |
| 2 | 比率 | 縦型・横型・正方形のどれで、複数媒体に出すか | YouTubeとショート両方なら横16:9と縦9:16の2本を書き出す |
| 3 | 元素材 | 何の解像度・フレームレートで撮っているか | 記録時と同じフレームレートで書き出す(YouTubeヘルプ) |
| 4 | 納品方法 | ファイルか、限定公開のURLか | ファイルなら形式・容量上限、URLなら確認する端末を決める |
| 5 | 文字の範囲 | テロップを置いてはいけない範囲の指定はあるか | なければ安全領域を守った配置で1本目を出し確認を取る |
副業の案件では、納品の解像度が指定されていないことが少なくありません。大手クラウドソーシングで2026年5〜7月に掲載されたショート動画編集の公開募集(いずれも募集終了)を見ると、次のような書き方でした。
- YouTubeショート(1分以内・テロップとSEでテンポよく):トライアル1本1,000円→本採用後2,000円〜。納品形式は「MP4(縦動画形式)」のみで解像度の指定なし。応募26人に対して契約7人
- 縦型のSNS用ショート:1本2,000円〜、実力・クオリティに応じて単価アップの可能性あり。指定は「縦型」のみ。応募10人に対して契約0人
- リール・TikTok向け(テンポの良いカット・テロップ):1本500円〜、クオリティや実績に応じて単価アップあり
- 約1分の広告用ショート:新規制作3,000〜5,000円、修正依頼2,000円
ショート1本の単価は500円〜5,000円まで幅があり、案件・時期で差があります。共通しているのは、解像度やフレームレートまで書いた募集はほぼないことです。指定がないまま書き出すと、「投稿したら文字が切れた」「広告に入稿できない」という修正が後から出ます。最初のやり取りで、次の5つを聞きます。
1. どの媒体に、通常投稿と広告のどちらで出しますか?(Meta広告のリール面なら1440×2560、TikTok広告なら500MB以下など、広告は条件が変わる) 2. 縦型・横型・正方形のどれで、複数の媒体に出しますか?(YouTubeとショートの両方なら、横16:9と縦9:16の2本を書き出す) 3. 元の素材は何の解像度・フレームレートで撮っていますか?(YouTubeヘルプは、記録したときと同じフレームレートで書き出すよう案内している) 4. 納品はファイルですか、限定公開のURLですか?(ファイルなら形式・容量の上限、URLなら確認する端末を決める) 5. テロップを置いてはいけない範囲の指定はありますか?(なければ、安全領域を守った配置で1本目を出して確認を取る)
この5つを聞いてから1本目を出すと修正の往復が減り、「任せやすい編集者」になれます。修正を減らす納品の作法は動画編集のコツは「派手な演出」ではない、工程ごとの単価の相場はショート動画編集の副業単価は「尺」で決まらないで整理しています。
「画質が荒い」と言われたときの切り分け|解像度を上げる前に見る3点
納品後に「画質が荒い」と言われたとき、すぐに4Kで出し直すのは遠回りです。弊社の現場で実際にあった例をもとに、確認の順番を整理します(業種のみ記載)。
| 原因 | 見分け方 | 対処 |
|---|---|---|
| 再生環境(回線・限定公開の処理) | 書き出した元ファイルをPCで再生すると問題ない | 元ファイルを共有して確認してもらう |
| 受け渡し経路での圧縮 | チャットアプリで送受信した素材だけ荒い | クラウドのフォルダで受け渡す |
| 撮影時の暗さ・ピント | 元の素材の時点で荒い | 撮り直しか、明るさを上げた追加撮影を依頼する |
漢方薬局の案件では、YouTubeの限定公開で確認してもらった動画に「全体的に画質が悪い」と指摘がありました。編集担当が確認したところ、画質は撮影時の素材と変わっておらず、視聴時のネット環境の影響でした。別の確認でも「PCで見ると若干荒い」と言われましたが、限定公開とWi-Fi環境で一時的に画質が落ちて見えていただけで、素材自体に問題はありませんでした。
同じ案件では、チャットアプリで受け取った素材は画質が落ちるため、クラウドのフォルダに格納してもらう運用に切り替えました。受け渡しの経路は案件の最初に決めておきます。
どれにも当てはまらなければビットレートを見直します。解像度を上げるのは最後です。
まとめ:動画の解像度は「撮影は高く、書き出しは媒体に合わせる」
- 公式で確認できた範囲で、4Kを推奨しているSNSはない。YouTubeショートの上限は1080p、Meta広告のリール面は1440×2560
- SNSはアップロード時に再圧縮されるため、4Kで出しても画面ではほぼ差が出ず、容量は1080pの4倍超になる
- 画質を左右するのはビットレート・撮影時の明るさ・縦型9:16の画角と文字の位置
- 公開募集は解像度の指定がないものが多い。媒体・比率・素材・納品方法・文字の範囲の5つを最初に確認する
- 「画質が荒い」と言われたら、再生環境→受け渡し経路→撮影素材の順に切り分ける
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よくある質問(FAQ)
Q1. ショート動画の解像度は何にすればよいですか? 縦型の1080×1920(9:16)が基本です。YouTubeショートはアップロードできる最大解像度が1080pと公式ヘルプに明記されています。Meta広告のリール面に出す場合だけ、ガイドの推奨値の1440×2560で書き出します。
Q2. 4Kで撮影する意味はありますか? あります。4Kで撮って縦型に切り抜き、1080pで書き出せば、拡大しても画素が粗く見えにくくなります。意味がないのは、SNS用の完成品を4Kで書き出すことです。容量と書き出し時間だけが増えます。
Q3. YouTubeに上げたら画質が落ちたのはなぜですか? YouTubeはアップロード後に動画を再圧縮し、視聴時の回線の状態によっても画質が落ちて見えます。元のファイルで問題がなければ書き出しの不具合ではありません。崩れる場合は推奨ビットレート(1080pで8Mbps・24〜30fps)を確認します。
Q4. 案件で解像度の指定がないときはどうすればよいですか? 出す媒体と、通常投稿か広告かを先に聞きます。答えが返ってこなければ、縦型1080×1920・元素材と同じフレームレート・MP4で1本目を出し、確認を取ってから残りを書き出します。
Q5. TikTokの通常投稿の推奨解像度は公式で決まっていますか? 確認できた範囲では、通常投稿の推奨値を示した公式ヘルプはありませんでした。開発者向けの投稿APIの資料では、縦横とも360〜4096ピクセル・4GB以下・23〜60fpsと定められており、1080×1920はこの範囲に収まります。
著者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役) SNS運用代行 累計250社以上。時給600円の動画編集から運用代行(時給5,600円)に移った経験と、100名以上の動画編集者の採用・育成の現場をもとに、副業で動画編集に取り組む人に向けて発信している。
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この記事を書いた人
林 健斗(はやし けんと)
株式会社HolyTech 代表取締役
2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上へ継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。



