CM制作会社は「映像の質」で選ばない|依頼先5分岐の費用と“媒体×尺×本数”の比べ方|HolyTech
CM制作会社を、広告代理店経由/CM専門の制作会社/地方局の制作部門/映像制作会社/ショート動画の本数型の5分岐で比較。2026年の公開相場、見積もりの差を生む4費目、民放連の搬入基準とTVerの審査、依頼前の質問5つを整理。運用を任せる選択肢はショート動画運用代行の料金・事例(サービス詳細)で確認できます。
結論から言います。CMは「テレビ用の1本を高いお金をかけて作るもの」ではありません。今は同じ撮影素材から、テレビ15秒・TVerなどの配信・YouTube・SNSの縦型を作り分けるのが前提です。見積もりの差を生むのは映像の質より、出演者(タレント)の起用料・撮影日数・何媒体×何秒×何本に作り分けるか・放送用の納品と考査対応の4つです。だから見積もりは「媒体×尺×本数」の一覧で比べます。
CM制作費の公開相場は、Web CMの10万円台からタレント起用の1,000万円超まで100倍の幅があります。差は会社の腕ではなく、何をどこまで含むかで決まります。本記事は制作会社名・代理店名・タレント名・放送局名を出さず、依頼先5分岐の比較表、2026年の公開相場、民放連の搬入基準とTVerの審査の流れ、質問5つをまとめました。放映枠の費用はテレビ広告の費用は二層構造で扱っているため、本記事は「制作費と作り分け」の側から書きます。SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechが、公開情報と弊社の運用・商談実績(業種属性化)をもとに書きます。
本記事と併せて、『ショート動画の教科書』を資料ダウンロード(無料)もご活用ください。
CM制作会社の依頼先5分岐|費用×含まれるもの×媒体×納期×向く企業
タレント起用で1,000万円超も・放映費は別
企画10万〜35万・撮影10万〜80万・編集MA15万〜40万
VFXなど特殊効果で150万〜300万円
月10本以上・4ヶ月以上(最低30万円)・初期費用0円
対象は、テレビCMやWeb CM(TVer・YouTubeの配信、SNSの縦型)を初めて作る中小〜中堅企業の担当者です。
| 依頼先 | 費用レンジ(公開相場・2026年) | 含まれるもの | 媒体 | 納期の目安 | 向く企業 |
|---|---|---|---|---|---|
| 広告代理店経由(企画〜放映枠まで一括) | 制作費100万〜500万円が標準、タレント起用で1,000万円超も。放映費は別 | 企画・キャスティング・撮影・編集・考査対応・放映枠の手配 | テレビ中心+配信 | 1〜1.5ヶ月(高品質は3ヶ月以上) | 全国・広域で放映し、枠の買い付けまで任せたい |
| CM専門の制作会社(プロダクション)に直接 | 標準100万〜500万円。企画10万〜35万・撮影10万〜80万・編集MA15万〜40万が工程の目安 | 企画・演出・撮影・編集・MA。放映枠は別手配 | テレビ・配信 | 1〜1.5ヶ月 | 枠は自社や別の代理店で押さえ、制作だけ質を上げたい |
| 地方局・ケーブル局の制作部門 | ローカル局での制作50万〜500万円 | 局の考査基準を踏まえた制作・地域の放映枠と一体の提案 | 地域のテレビ+局の配信 | 局の進行に準拠 | 県内・商圏内に絞って放映する店舗・地場企業 |
| 映像制作会社(Web CM中心) | Web CM 10万〜50万円、VFXなど特殊効果で150万〜300万円 | 企画・撮影・編集。放送用納品・考査対応は会社で差 | YouTube・TVer・SNS・サイネージ | 内容で変動(見積もり時に確認) | まず配信広告で反応を見たい |
| ショート動画の本数型(弊社は比較軸の1つ) | 1本7,500円(税込)・月10本以上・4ヶ月以上(最低30万円)・初期費用0円 | 企画・台本・撮影ディレクション・編集・投稿・分析 | Instagram・TikTok・YouTubeショート(縦型) | 毎月公開 | 1本の大作より、縦型を本数で出して反応の良い型を探したい |
違いは「放送用の納品と考査対応を含むか」と「何媒体に作り分けるか」です。テレビで流すなら放送用の納品と考査対応に慣れた代理店・制作会社・地方局、配信とSNSだけなら映像制作会社か本数型が合います。弊社は縦型ショートの運用代行が本業で、テレビの放送用素材の納品・考査対応は扱いません。テレビ用の1本だけを作りたい企業には条件が合わない点を先に開示します。映像制作の依頼先全体は映像制作の依頼は会社選びから始めないで整理しています。
CM制作会社の見積もりは「媒体×尺×本数」で比べる|差を生む4つの費目
本記事の訂正ポイントです。「CMはテレビ用の1本を高いお金をかけて作るもの」は、放送が唯一の出口だった時代の前提です。今は放送と同じ番組が配信でも見られ、TVer広告は配信秒数6秒〜60秒・スマホ・PC・CTV(コネクテッドTV)に配信できると公式に案内しています。テレビ15秒、配信用の30秒、YouTube用の6秒、SNS用の縦型を、同じ撮影日の素材から作り分けるのが前提です。
▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)
・ショート動画分析の例:「バズっている動画やアカウントを引用しながらなぜこの動画がバズっているのか説明する」(@zuborashort)
https://www.tiktok.com/@zuborashort/video/7598123437726518548
・sns分析の例:「最強の料理アカウントみっけた#tiktok攻略 #snsマーケティング #ビジネ」(@shino_market)
https://www.tiktok.com/@shino_market/video/7479035565300567314

公開相場は次のとおりです。いずれも制作会社・発注支援サービス・放送局系の公開解説で、ソースにより幅があります。
| 区分 | 公開されている値 | 出典の種類・更新 |
|---|---|---|
| テレビCM(標準) | 100万〜500万円・制作期間1〜1.5ヶ月 | 動画制作のマッチングサービス(2026年8月更新) |
| テレビCM(高品質) | 500万円以上・3ヶ月以上 | 同上 |
| 工程別 | 企画10万〜35万円/キャスティング数十万〜数千万円/撮影10万〜80万円/編集・MA15万〜40万円 | 同上 |
| 表現別 | アニメーション50万〜300万円/実写(有名人起用)600万〜1,000万円以上 | 発注支援サービス(2026年4月更新) |
| Web CM | 基本の撮影・編集10万〜50万円/特殊効果・VFX 150万〜300万円 | 同上 |
| 制作する局 | キー局での制作300万〜800万円/ローカル局での制作50万〜500万円 | 放送局系のビジネスサイト(2025年4月更新) |
見積もりの差を生むのは、映像の質より次の4費目です。
1. 出演者(タレント)の起用料:数十万円から数千万円まで最も幅が大きい費目です。契約は期間(3ヶ月・6ヶ月・1年など)と使う媒体で決まり、テレビ用の契約のままWebやSNSに流すと追加料金がかかるのが一般的です。 2. 撮影日数:撮影費10万〜80万円の幅は、ロケ地・スタッフ数・日数で動きます。作り分ける本数ぶんのカットを1日でまとめて撮れば、本数が増えても撮影費は増えにくくなります。 3. 何媒体×何秒×何本に作り分けるか:テレビ15秒1本と、配信30秒・6秒・縦型3本を同時に頼むのでは、編集費が変わります。「1本いくら」ではなく「1媒体1尺あたりいくら」に割り戻して比べます。 4. 放送用の納品と考査対応:テレビ用は放送局の搬入基準に合わせた素材と、局の審査(考査)への対応が要ります(次の章)。配信・SNSだけなら不要な費目です。費用の目安はショート動画運用代行の料金・事例(サービス詳細)でも公開しています。
商談でも、作り分けの考え方は現場の声として出ています。CMの音楽や音声広告を作る制作会社からは「依頼で一番多いのはCMソング」「既存の有名な楽曲をCMに使うのは権利関係が難しく、権利団体や音楽出版社・レコード会社との調整が要る」「ラジオCMと音楽配信サービスの音声広告は、作るもの自体は一緒」という話を伺いました。音でも映像でも、1つの素材を複数の媒体に流すときに費用と権利の範囲が動きます。
弊社の運用でも、地域歯科クリニックの支援では、Instagramのフィード投稿として作ったクリエイティブをそのまま地域を絞った広告に配信し、制作費を広告と共通化しました。素材を1回作って複数の出口に使う設計です。見積もり内訳の読み方は動画制作の見積もりは最安に頼まないで詳しく解説しています。
テレビCMの考査と放送用の納品|TVerは各局の審査を経て配信
テレビで流すCMは、作ったら終わりではありません。日本民間放送連盟(民放連)の放送基準(2024年4月1日施行の改正版)は、広告の責任として「広告は、真実を伝え、視聴者に利益をもたらすものでなければならない」と定めています。CMは放送前に各局の審査(考査)を通り、表現の修正を求められることがあります。医療・医薬品、金融・不動産の広告は放送基準に個別の章があり、表現の制約が増えます。考査に慣れた制作会社かどうかは、見積もりより先に確認します。
放送用の納品形式も決まっています。民放連・営業委員会の「テレビCM素材搬入基準」(2023年2月改訂版・2023年4月適用)で確認できた主な規定は次のとおりです。
| 項目 | テレビCM(民放連の搬入基準) | TVer広告(公式案内) | SNS縦型(弊社の運用) |
|---|---|---|---|
| 尺 | 15秒・30秒など枠に合わせる | 6秒〜60秒で任意 | 15〜60秒 |
| 画面 | HD素材・16:9 | スマホ・PC・CTVでフルスクリーン視聴(仕様は公式の入稿規定で確認) | 9:16の縦型 |
| 納品 | オンライン搬入はMXF形式。10桁CMコードが無い素材は放送できない | 管理画面から入稿 | 各SNSに投稿 |
| 音声 | 開始・終了の0.5秒は無音。平均ラウドネスの目標は-24.0LKFS | 公式の入稿規定に準拠 | 冒頭3秒で話し始める |
| 審査・期限 | 搬入は放送日を含まない4日前まで。考査は各局 | 契約5〜10営業日、広告主審査・素材審査が各3営業日程度 | 発注側の確認・承認 |
TVer広告の公式案内では、広告は申し込み後に各放送局による審査を経て配信され、業態と素材のそれぞれに審査期間が設けられています。TVerに流すなら、テレビと同じく放送局基準の審査がかかると考えて、配信開始日から逆算します。SNSの縦型は同じ尺のまま流用せず、冒頭3秒で引き込む別の構成にします。弊社が支援する上場保育事業者では、保育士の1人称視点で仕事を疑似体験する構成にし、平均再生が約5,000回から約30,000回(約6倍)、冒頭3秒の継続率が49%になりました(業種・商圏で差があります)。テレビ15秒を縦に切り取っただけでは、この数字は出ません。
CM制作会社に聞く質問5つ|見積もりの前に確認する
| 質問 | 良い答え | 注意する答え |
|---|---|---|
| 1. 見積もりを「媒体×尺×本数」の一覧で出せますか | テレビ15秒・配信30秒・6秒・縦型の各本数と単価が並ぶ | 「CM一式」の総額だけ |
| 2. 出演者の契約は、どの媒体・どの期間まで含みますか | テレビ・Web・SNSごとの使用範囲と期間、延長時の費用が書いてある | 「出演料込み」とだけ書いてある |
| 3. 1回の撮影で何本分のカットを撮りますか | 作り分ける本数を前提に撮影日数と香盤を組む | テレビ用を撮ってから縦型を後で考える |
| 4. 考査で修正を求められたら、誰がいくらで対応しますか | 業種の表現上の注意を企画段階で伝え、修正の範囲と費用が決まっている | 「通らなかったら作り直し」 |
| 5. 放映・配信後は何を見て次の改善をしますか | 媒体ごとの視聴完了率や指名検索、問い合わせを並べて見る | 納品で終わり |
質問1と2で、見積もりの差のほとんどが説明できます。PR動画全般の依頼先比較はPR動画制作会社は「1本の大作」で選ばない、広告として流した後の測り方は動画広告の費用対効果は再生単価で測らないを参照してください。
CM制作会社に頼むべき企業・ショート動画の本数型でよい企業
CM制作会社に頼むべき企業
- 地上波で放映する予算と目的(全国の認知・地域の指名検索)が決まっている
- 医療・医薬品・金融・不動産など、考査で表現の確認が多い業種
- 出演者を起用し、テレビ・配信・SNSに同じ顔で展開したい
ショート動画の本数型でよい企業
- テレビの放映予算はまだ無く、まずSNSや配信で反応を確かめたい
- 1本数百万円より、月10本以上を出して当たる型を見つけたい。弊社の170本の実測では、誰が話すかで再生数に2〜5倍の差が出ました(業種・商圏で差があります)
- 社長や社員が出演でき、タレント起用料をかけずに人柄を伝えられる
まとめ:CM制作会社は「媒体×尺×本数」の見積もりで選ぶ
| 費目 | 費用が動く要因 | 見積もりで確認すること |
|---|---|---|
| 1. 出演者(タレント)の起用料 | 数十万円〜数千万円で最も幅が大きい。契約期間(3ヶ月・6ヶ月・1年など)と使う媒体で決まる | テレビ・Web・SNSごとの使用範囲と期間、延長時の費用。テレビ用契約のままWeb・SNSに流すと追加料金が一般的 |
| 2. 撮影日数 | 撮影費10万〜80万円。ロケ地・スタッフ数・日数で動く | 作り分ける本数ぶんのカットを1日でまとめて撮るか(撮影日数と香盤) |
| 3. 何媒体×何秒×何本に作り分けるか | テレビ15秒1本か、配信30秒・6秒・縦型3本を同時に頼むかで編集費が変わる(編集・MA 15万〜40万円) | 「1本いくら」ではなく「1媒体1尺あたりいくら」に割り戻した一覧 |
| 4. 放送用の納品と考査対応 | 放送局の搬入基準に合わせた素材と、各局の考査への対応。配信・SNSだけなら不要 | 考査で修正を求められたとき、誰がいくらで対応するか |
- 依頼先は5分岐。テレビ用の公開相場は100万〜500万円が標準、タレント起用で1,000万円超、Web CMは10万〜50万円
- 見積もりの差を生むのは、出演者の起用料・撮影日数・作り分けの本数・放送用の納品と考査対応の4費目
- テレビは民放連の搬入基準(放送日を含まない4日前まで・-24.0LKFS)と各局の考査、TVerも各局の審査を経て配信される
- 1回の撮影から何媒体×何秒×何本を作るかを先に決め、一覧で比べる
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よくある質問(FAQ)
Q1. CM制作費はいくらですか? 2026年の公開相場では、テレビCMの標準が100万〜500万円(制作期間1〜1.5ヶ月)、有名人を起用する実写が600万〜1,000万円以上、Web CMが10万〜50万円です。放映費は別にかかります。
Q2. テレビCMとWeb CMは別々に作る必要がありますか? 同じ撮影日の素材から作り分けられます。ただし、出演者の契約が媒体ごとに分かれている場合はWebやSNSへの展開に追加料金がかかるため、契約範囲を先に確認します。
Q3. 考査にはどのくらい時間がかかりますか? 民放連の搬入基準では、素材の搬入は放送日を含まない4日前までです。考査は各局が行い、修正を求められることもあるため、余裕を持った進行が必要です。TVer広告は広告主審査・素材審査がそれぞれ3営業日程度と公式に案内されています。
Q4. 地方局でCMを作るメリットは何ですか? 放映枠と一体で提案を受けられ、局の考査基準を踏まえて制作できます。ローカル局での制作の公開相場は50万〜500万円です。
Q5. CMを流せば売上は上がりますか? 売上の上がり幅を示した一次資料は確認できませんでした。媒体ごとの視聴完了率・指名検索・問い合わせを並べ、どの尺と媒体が効いたかを測って次の作り分けに反映します。
執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングと集客を支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。
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この記事を書いた人
林 健斗(はやし けんと)
株式会社HolyTech 代表取締役
2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上へ継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。




