動画広告の費用対効果は再生単価で測らない|制作費込みの獲得単価と依頼先4分岐|HolyTech
動画広告の費用対効果は、再生単価ではなく制作費を含めた獲得単価で測ります。CPV・CPA・ROAS・許容CPAの式と落とし穴、制作費込みの回収計算の例、依頼先4分岐の比較表、見積前に聞く質問5つを整理しました。
結論から言います。動画広告の費用対効果は「1再生いくらか」では測れません。測るべきは「(制作費+広告費+運用手数料)÷獲得件数」で出す、制作費込みの獲得単価です。そして多くの中小企業では、1本に制作費を寄せるより、素材を複数本回して当たりを残す方が、この獲得単価は下がりやすくなります。
動画広告の市場は伸び続けています。サイバーエージェントの調査(2026年3月発表)では、2025年の国内動画広告市場は8,855億円(前年比122.2%)、うち縦型動画広告は2,049億円(同155.9%)で、2026年は1兆437億円と予測されています。
本記事では、費用対効果の指標4つの式と落とし穴、制作費込みの回収計算(例)、依頼先4分岐の比較表、見積前に聞く質問を、SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechが整理します。動画集客全体(オーガニック含む)の測り方は動画集客は再生数で測らないで解説済みのため、本記事は「広告として出す動画の、制作費と配信費の回収計算」に絞ります。
本記事と併せて、『ショート動画の教科書』を資料ダウンロード(無料)もご活用ください。
動画広告の費用対効果を測る指標4つ|式・向く目的・落とし穴
まず指標の定義を揃えます。媒体の公式ヘルプで確認できた名称と式を基準にしています。
| 指標 | 式(一般的な定義) | 媒体での名称(公式) | 向く目的 | 落とし穴 |
|---|---|---|---|---|
| CPV(視聴単価) | 広告費÷視聴回数 | Google広告「広告視聴単価(CPV)」。視聴は10秒以上(10秒未満の広告は最後まで)など条件付き | 認知・想起 | 視聴の数え方が媒体ごとに違う。TikTokは「6秒動画再生数」など別基準で、横並び比較できない |
| CPA(獲得単価) | 費用÷コンバージョン数 | TikTok広告「Cost per conversion(コンバージョン単価)」、Meta・Googleも同系の指標あり | 問い合わせ・予約・購入 | 管理画面の費用は広告費だけ。制作費と手数料が入らない |
| ROAS(広告費用対効果) | 広告経由の売上÷広告費×100% | Google広告「目標広告費用対効果」、Meta「ROAS目標」 | EC・単価が決まった商品 | 粗利ではなく売上。原価率が高い商材はROAS 300%でも赤字になり得る |
| LTVと許容CPA | 許容CPA=LTV(1人が生涯に払う額)×かけてよい比率 | 媒体指標ではなく自社で計算 | 回数券・サブスク・リピート型 | LTVを高く見積もると、許容CPAも甘くなる |
Google広告ヘルプの計算例は「売上500円÷広告費100円×100%=500%」です。分母が広告費だけである点は、どの媒体でも同じです。
LTVの比率について、弊社YouTubeでは「獲得単価はLTVの20%程度が健全な目安」と説明しています(業界・原価率で変わります)。例えば1人が年間4万8,000円を使う飲食店なら、1人の獲得にかけてよいのは約9,600円です。この「許容CPA」を先に決めておかないと、どの指標の数字が良いのか判断できません。媒体別のCPM・CPCの相場はSNS広告の費用を媒体別に比較にまとめています。
「再生単価で測る」は誤り|制作費込みの獲得単価で計算する
例:1人が年間4万8,000円を使う飲食店なら、許容CPAは約9,600円
よくある誤りは、管理画面のCPVやCPAだけで「費用対効果が良い」と判断することです。動画広告は、静止画広告より制作費の比重が大きい広告です。弊社記事でまとめた公開相場では、15秒の広告動画の制作費は20万〜50万円、テンプレート型でも5万〜20万円です(動画広告の制作費は「1本いくら」では決まらない)。この制作費を獲得件数で割らないと、本当の獲得単価は見えません。
▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)
・リンパマッサージの例:「眉間も筋肉ほぐすと結構変わりますよ! でも実は眉間だけのケアは あまり変わりませ」(@inouekonomi)
https://www.tiktok.com/@inouekonomi/video/7617786260152651015
・webマーケターの例:「新しい情報であると冒頭で伝えることで「乗り遅れたくない」という人の心理を刺激する」(@osaru_tiktok1)
https://www.tiktok.com/@osaru_tiktok1/video/7578889104125889799

制作費込みの回収計算(例)
月の広告費30万円・3ヶ月配信で、2つの作り方を比べます。以下の数値はすべて仮の例です。特定の会社・業種の実績ではありません。
| 項目 | A:制作会社で1本(例) | B:本数型で月10本(例) |
|---|---|---|
| 制作費(3ヶ月) | 30万円(15秒1本) | 22万5,000円(1本7,500円×10本×3ヶ月) |
| 広告費(3ヶ月) | 90万円 | 90万円 |
| 運用手数料(代理店に任せる場合・広告費の20%) | 18万円 | 18万円 |
| 総額 | 138万円 | 130万5,000円 |
| 管理画面のCPAが6,000円の場合 | 150件・制作費込み9,200円 | 150件・制作費込み8,700円 |
| 1本目が外れ、CPAが1万2,000円の場合 | 75件・制作費込み1万8,400円。差し替える素材がない | 外れた素材を止め、当たった素材に予算を寄せられる |
AとBで、当たった場合の差は小さく見えます。差が開くのは外れた場合です。Aは1本が外れると、次の素材を作るまで外れた動画に広告費を払い続けます。Bは月10本のうち反応の良い素材だけを残せます。弊社のショート動画170本の実測でも、コンセプトの違いだけで再生数に最大480倍の差が出ました(漢方薬局の事例)。どの1本が当たるかは、出す前には分かりません。
Meta広告の学習フェーズと予算の関係
Meta広告は、広告セットが1週間で約50件の最適化イベント(購入・登録など)を得るまで「学習期間」にあり、配信が安定しにくいとされています(Meta公式の目安)。上の例でCPAが6,000円なら、週50件には週30万円、月約130万円の広告費が要ります。月30万円では週12件前後で、目安に届きません。弊社の料金体系はショート動画運用代行の詳細(初期費用0円・1本無料お試し)にまとめています。
ここから言えるのは、少額の予算で広告セットを細かく分けるほど、1セットあたりの件数が減るということです。予算が小さい企業ほど、セットを増やすより「同じセットの中で素材を入れ替える」方が検証が進みます。素材の本数が、そのまま改善の回数になります。
動画広告の依頼先4分岐|選択肢×選定基準の比較表
制作と配信を誰が持つかで、総額と改善の速さが変わります。2026年の公開情報(広告運用代行の手数料相場の解説各社)と弊社記事の数値を突き合わせて整理しました。
| 依頼先 | 制作費・手数料の幅 | 素材本数の目安 | 改善サイクル | 向いている会社 |
|---|---|---|---|---|
| 動画制作会社+自社で広告運用 | 制作は15秒20万〜50万円/本(WP1099)。運用手数料なし | 1〜数本 | 素材の追加は都度見積。運用の判断は自社 | 社内に広告運用の担当者がいて、ブランドを伝える1本を長く使う会社 |
| 広告代理店に制作込みで依頼 | 運用手数料は広告費の20%前後が中心(15〜25%の幅)・最低手数料月5万円前後が多い。制作費は別途か込み | 代理店により数本〜 | 月次レポートが多い | 月の広告費が数十万円以上あり、媒体横断で任せたい会社 |
| SNS運用代行に本数型の素材+広告運用 | 弊社はショート動画1本7,500円(税込)・月10本以上。運用手数料は広告費の20% | 月10本以上 | オーガニック投稿の数値を見て、当たった型を広告に回す | 予算は限られるが、素材を回して当たりを探したい会社 |
| インハウス(制作も運用も社内) | 外注費0円。担当者の人件費と、1本4〜6時間の制作工数 | 社内の手数次第 | 最速(判断が社内で完結) | 動画を作れる担当者と、数値を見る時間を確保できる会社 |
表で先に見るべき列は「素材本数の目安」です。前章の計算どおり、制作費の総額より、外れた素材を何回差し替えられるかが獲得単価を左右します。手数料の仕組みと最低手数料による実質負担率の差はSNS広告代行の手数料相場は広告費の20%、TikTok広告に絞った依頼先の比較はTikTok広告運用代行は手数料の安さで選ばないで解説しています。
弊社を選ぶ場合の条件も書きます。撮影素材はクライアント側のスマホで撮る前提で、月10本以上・4ヶ月以上(最低30万円(税込))の契約です。テレビCM品質の映像やプロ機材での撮影が必要な場合は、制作会社の方が合います。
動画広告の費用対効果を見極める質問5つ|見積前に聞く
| No | 聞く質問 | 確認すること |
|---|---|---|
| 1 | 成果の指標は再生単価か獲得単価か。制作費を含めて報告してもらえるか | 管理画面のCPAだけなら、制作費と手数料を自社で足して計算し直す |
| 2 | 月に何本の素材を入れ替えられるか。追加1本はいくらか | 外れた素材を止めた後の打ち手があるか |
| 3 | 運用手数料は広告費の何%で、最低手数料はいくらか | 広告費が少ないほど、最低手数料で実質の負担率が上がる |
| 4 | 許容CPAをLTVから一緒に決めてもらえるか | 目標の獲得単価が無いまま配信すると、良し悪しを判断できない |
| 5 | 広告で使った動画を、オーガニック投稿や他媒体に転用できるか | 権利の範囲によって、1本あたりの回収先の数が変わる |
依頼先を比べる前に、次の5点を同じ条件で聞きます。答えが揃えば、どの依頼先でも制作費込みの獲得単価で比べられます。
1. 「成果の指標は再生単価ですか、獲得単価ですか。制作費を含めて報告してもらえますか」:管理画面のCPAだけの報告なら、制作費と手数料を自社で足して計算し直します 2. 「月に何本の素材を入れ替えられますか。追加1本はいくらですか」:外れた素材を止めた後の打ち手があるかを確認します 3. 「運用手数料は広告費の何%で、最低手数料はいくらですか」:広告費が少ないほど、最低手数料で実質の負担率が上がります 4. 「許容CPAをLTVから一緒に決めてもらえますか」:目標の獲得単価が無いまま配信を始めると、良し悪しを判断できません 5. 「広告で使った動画を、オーガニック投稿や他媒体に転用できますか」:権利の範囲によって、1本あたりの回収先の数が変わります
広告に使った事例をどう読むかは動画広告の事例は真似れば当たるものではないで、再現条件の見方として整理しています。
動画広告を外注すべき企業・しなくてよい企業
外注すべき企業
- 広告運用は自社でできるが、動画素材が作れない企業:都内の整体院との商談では、Meta広告は自社で運用しているものの「動画広告のノウハウがない」ことが課題でした。ポータルサイトの最低プラン(月4万4,000円)で新規が月5〜6人、1人あたり約8,000円です。1人の生涯の支払いを3万〜5万円とすると、20%の目安で許容CPAは6,000〜1万円になります。この範囲に入るかを素材の本数で検証する段階です
- オーガニック投稿で当たった型がある企業:リラクゼーションサロン(全国17店舗)では、オーガニックで反応の良かった動画を一部店舗で広告に転用しました。地域歯科クリニックでは、投稿用に作った素材をそのままInstagram広告に流用し、制作費を共通化しています。1本の制作費を2つの用途で回収できるため、制作費込みの獲得単価が下がります
- 月の広告費が少額で、学習の目安(週約50件)に届かない企業:素材の入れ替えで検証を進める型が合います
外注しなくてよい企業
- 社内に動画を作れる担当者がいて、月に数本以上を出せる企業。外部に欲しいのが運用の判断だけなら、広告運用の相談から始める方が安く済みます
- 許容CPAがまだ決まっていない企業。先にLTVと許容CPAを出してから外注先を選ばないと、見積の良し悪しを比べられません
弊社YouTubeでは、SNS運用を始めた金融系の会社で、獲得単価が約80万円から1ヶ月目で10万円以内に下がった例を紹介しています(業種・商材で差があります)。短期で獲得単価を合わせにいくなら広告、中長期ならオーガニックが有利になりやすいため、両方の数字を同じ「獲得単価」の物差しで比べるのが基本です。費用の目安はショート動画運用代行の料金・事例(サービス詳細)でも公開しています。
まとめ:動画広告の費用対効果は「制作費込みの獲得単価」で測る
- 管理画面のCPV・CPA・ROASは分母が広告費だけ。制作費と運用手数料を足して、獲得件数で割り直す
- 許容CPAはLTVの20%程度が目安(業界・原価率で変わる)。先に決めてから配信する
- 1本に制作費を寄せると、外れたときの差し替えが効かない。Meta広告は週約50件が学習の目安で、少額予算ほど素材の入れ替えで検証する方が進む
- 依頼先は「素材本数」「手数料(広告費の20%前後・最低手数料)」「改善サイクル」で比べる
制作費込みの獲得単価を、ショート動画1本の無料お試しで確かめてください
弊社は広告にも転用できるショート動画を、動画1本あたり7,500円(税込)・月10本以上・4ヶ月以上(最低30万円(税込))・初期費用0円(キャンペーン)で制作し、企画・台本・撮影ディレクション・編集・投稿・分析まで担います。広告運用も併せて任せる場合の運用手数料は広告費の20%です。発注側の作業は「撮影素材の提供・確認・承認」の3点です。まずはショート動画1本の無料お試しで、自社の素材から広告に使える動画が作れるかを確かめてください。プロ機材の撮影やテレビCM品質が必要な場合は、比較表をもとに制作会社への依頼をおすすめします。ご相談は公式LINEまたはオンライン相談の予約から承ります。
動画:【先着10社】動画1本無料制作!SNSマーケティングで集客や採用を成功させる秘訣を特別公開!SNS運用代行の闇を大暴露!
よくある質問(FAQ)
Q1. 動画広告の費用対効果は何で測ればよいですか? 問い合わせや購入が目的なら、制作費・広告費・運用手数料の合計を獲得件数で割った「制作費込みの獲得単価」で測ります。認知が目的ならCPVも使えますが、媒体ごとに視聴の数え方が違うため横並びの比較はできません。
Q2. ROASが高ければ費用対効果は良いと言えますか? 言い切れません。ROASは売上÷広告費で、原価も制作費も入っていません。粗利率と制作費を考慮し、利益が残るROASの下限を先に決めてください。
Q3. 許容CPAはどう決めればよいですか? 1人の顧客が生涯に支払う額(LTV)に、かけてよい比率を掛けて出します。弊社では20%程度を目安として説明していますが、原価率の高い業種では下げる必要があります。
Q4. 広告費が月30万円程度でも動画広告は成り立ちますか? 成り立ちますが、設計が変わります。Meta広告の学習の目安は1広告セットあたり週約50件のため、CPAによっては月30万円では届きません。広告セットを分けすぎず、素材を入れ替えて当たりを探す運用が合います。
Q5. 広告運用の手数料はいくらが相場ですか? 2026年の公開情報では広告費の20%前後が中心で、15〜25%の幅があり、月5万円前後の最低手数料を設ける会社も多くあります。弊社の運用手数料は広告費の20%です。
執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングを支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。
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この記事を書いた人
林 健斗(はやし けんと)
株式会社HolyTech 代表取締役
2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上へ継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。




