動画の文字起こしは「AIで無料」で終わらない|5手段の費用・機密と確認工程の比較|HolyTech
動画の文字起こしは、AIなら60分あたり数十円で済みます。時間がかかるのは固有名詞と数字の確認です。編集ソフト・YouTube自動字幕・AIサービス・人力業者・制作会社の5手段を、費用・精度・機密・納期と、テロップ・記事化・字幕の用途別に比べます。
結論から言います。動画の文字起こしは「AIにかければ無料で終わり」ではありません。AIの料金は60分の動画で数十円から、編集ソフトやYouTubeなら追加費用なしで済みます。費用と納期の差を生むのは、その後の「固有名詞・専門用語・数字の確認」に誰がどれだけ時間を使うかです。だから手段は、料金ではなく「確認を誰が持つか」と「機密データをどこに預けるか」で選びます。弊社の料金体系はショート動画運用代行の詳細(初期費用0円・1本無料お試し)にまとめています。
本記事では、SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechが、セミナー・商談・YouTube・ショート動画を文字起こししたい企業のマーケ・広報担当者向けに、5つの手段を費用・精度・機密・納期・向く用途で比べます。料金と仕様は2026年10月時点の各社公式ページで確認できた範囲だけを書きます。Premiere Proでの操作手順はPremiere Proの文字起こしのやり方|テロップ化まで5手順・18言語対応で解説しているため、本記事では扱いません。
本記事と併せて、『ショート動画の教科書』を資料ダウンロード(無料)もご活用ください。
動画の文字起こしの訂正|「AIなら無料で終わり」ではない
| 動画 | 起こした結果 | 正しくは | 誤りの種類 |
|---|---|---|---|
| サロンとの商談 | テンポ/セキス/コシス | 店舗/席数/個室 | 業界の言葉 |
| 自社YouTube | 56時間 | 5〜6時間 | 数字 |
| 金融解説YouTube | 96兆円(話者の言い間違い) | 96億円 | 音声認識では直らない誤り |
本記事の訂正ポイントです。「AIで文字起こしすれば、ほぼ無料で完成する」は誤りです。 AIが速く安く出すのは「下書き」で、公開や社内共有に使える状態にするには、固有名詞と数字を人が確認する工程が残ります。
弊社の社内データで、これを確認できます。
- 商談動画(音声認識AIで自動文字起こし):容量286〜468MBの商談動画1本を、206〜286秒で約1.4万〜1.9万字に起こせました。速さは十分です。ただし、リラクゼーションサロンとの商談では「店舗」が「テンポ」、「席数」が「セキス」、「個室」が「コシス」と変換されていました。業界の言葉ほど崩れます
- 自社YouTube解説動画の書き起こし:「5〜6時間」が「56時間」になり、紹介した文字起こしツールの名前も別の表記に崩れていました。数字とツール名は、読み手が誤りに気づけない形で間違えます
- 金融解説のYouTube動画(制作支援):話者が「96億円」を「96兆円」と言い間違え、クライアントの指摘でテロップを「96億円」に直しました。音声どおりに正しく起こしても、内容が正しいとは限りません
YouTubeの公式ヘルプも、発音・アクセント・方言・雑音が原因で、自動字幕が話された内容を正しく表示できない場合があると明記し、自動字幕を確認して誤りを修正するよう案内しています。AIの精度が上がっても、最後に「この数字・この社名で合っているか」を判断できるのは、内容を知る人だけです。
動画を文字起こしする5手段|費用・精度・機密・納期の比較
Premiere Proは追加料金なし/即日
0円/アップロード後の処理待ち
1分0.003〜0.024ドル/数分
1分約80〜300円/通常5〜7営業日
制作費に含まれることが多い/制作会社の校正+発注側の承認の2段
| 手段 | 費用(公式・公開価格の範囲) | 精度の注意点(固有名詞・専門用語) | 機密の扱い | 納期 | 向く用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| ①編集ソフト内蔵(Premiere Pro・CapCut等) | Premiere Proはサブスクリプションに含まれ追加料金なし(単体プラン 月額3,280円・税込)。CapCutは無料版と有料版で使える範囲が違う | 固有名詞・数字は要確認。Premiere Proは対応18言語 | Premiere Proは言語パックを入れればオフラインで処理できる | 即日(編集作業の中で完結) | ショート動画のテロップ |
| ②YouTube自動字幕 | 0円(公開した動画に自動で付く) | 発音・方言・雑音で誤認識。長すぎる動画、冒頭の長い無音、複数人の同時発話では生成されない場合あり | YouTubeにアップロードする前提。限定公開・非公開の運用は社内ルールで決める | アップロード後の処理待ち | 公開済みYouTubeの字幕の下書き |
| ③AI文字起こしサービス(API) | OpenAI:1分0.003〜0.006ドル。Google Cloud:毎月60分無料、以降データロギング同意で1分0.016ドル・非同意で0.024ドル | 下書きは速いが、業界用語・社名・数字は崩れる前提 | OpenAIのAPIは既定で学習に使わない。Googleはデータロギングに同意すると単価が下がる | 数分(60分の音声でも待ち時間は短い) | セミナー・商談の記事化の下書き |
| ④人力の文字起こし業者 | 1分あたり約80〜300円(個人出品〜専門業者)。専門用語・3人以上の会議・ケバ取りや整文は上乗せ | 人が聞くため言い間違いの指摘も期待できるが、社内用語の正誤は依頼側が確認 | NDA・再委託の有無を契約で確認 | 通常5〜7営業日。特急は3〜5割増しの例 | 議事録・記録として残す長尺 |
| ⑤動画制作会社にテロップ込みで任せる | 制作費に含まれることが多い(弊社は動画1本7,500円(税込)) | 確認は「制作会社の校正+発注側の承認」の2段 | 業務委託契約で取り扱いを決める | 制作の納期に含まれる | ショート動画・YouTubeを継続投稿する会社 |
※為替で円換算は変わるため、③はドル建てのまま記載しています。Azureなどほかのクラウド音声認識は、公式料金ページで金額を確認できなかったため記載していません。CapCutの無料・有料の境界も公式で確認できなかったため、アプリ内の表示で確認してください。
▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)
・webマーケターの例:「新しい情報であると冒頭で伝えることで「乗り遅れたくない」という人の心理を刺激する」(@osaru_tiktok1)
https://www.tiktok.com/@osaru_tiktok1/video/7578889104125889799
・髪質改善・縮毛矯正の例:「「髪質改善ストレートと縮毛矯正の違いは?」というよくある質問を実際のマネキンを使」(@ryohey_youtube)
https://www.tiktok.com/@ryohey_youtube/video/7429292023703801095

表から分かるのは、①〜③は作業の費用がほぼかからない代わりに、確認を自社で持つ手段だということです。④⑤は費用がかかる分、確認の一部を外部に渡せます。費用の目安はショート動画運用代行の料金・事例(サービス詳細)でも公開しています。
60分のセミナー動画で比べる費用と、残る作業
同じ60分の動画を文字起こしした場合の費用を、公式・公開価格から計算しました(2026年10月時点・税や為替は含みません)。
| 手段 | 60分の費用 | 自社に残る作業 |
|---|---|---|
| ②YouTube自動字幕 | 0円 | 全文の確認・修正、字幕の区切り調整 |
| ③OpenAI(gpt-4o-mini-transcribe) | 約0.18ドル | 全文の確認・修正、話者の区別、整文 |
| ③OpenAI(gpt-4o-transcribe/whisper-1) | 約0.36ドル | 同上 |
| ③Google Cloud(無料60分を使い切った後) | 約0.96〜1.44ドル | 同上 |
| ④人力業者 | 約6,000〜18,000円(1時間あたりの公開相場) | 固有名詞・社内用語・数字の確認 |
AIなら60分でも1ドル前後です。費用の差は、外部への支払いではなく「確認する社員の時間」で決まります。弊社の解説動画では、15分尺の動画編集5〜6時間のうち、約3分の1がテロップの入力に使われていると説明しています。文字起こしと字幕の同期をAIで自動化すると入力の時間は大きく減りますが、確認の時間はゼロになりません。
確認の時間を減らすコツは、AIにかける前の準備です。
1. 用語リストを先に作る:社名・商品名・登壇者名・業界用語・数字(売上・件数)を一覧にし、起こした後に一括で検索・置換する 2. 音声を整える:ピンマイクで収録し、BGMや雑音を避ける。収録時の音声の確認はセミナー撮影は「画質」で選ばない|依頼先5分岐の費用相場と音声・権利の確認で整理しています 3. 数字だけは原典と照合する:話者の言い間違いは音声認識では直りません。資料・決算書など原典と突き合わせる
用途別の選び方|テロップ・記事化・YouTube字幕
文字起こしは「何に使うか」で、必要な精度と確認の深さが変わります。
| 用途 | 向く手段 | 確認すべきこと | 失敗すると起きること |
|---|---|---|---|
| ①ショート動画のテロップ | ①編集ソフト内蔵・⑤制作会社 | 1画面の文字数、強調する語、商品名・価格の表記 | 誤字や誤った数字が拡散され、修正には再投稿が必要 |
| ②セミナー・商談の記事化 | ③AIサービス+人の整文 | 社名・登壇者名・数字、話し言葉から書き言葉への整文、公開してよい範囲 | 未公開情報や顧客名がそのまま記事に載る |
| ③YouTubeの字幕(検索・アクセシビリティ) | ②自動字幕を下書きにして修正、または修正済みの字幕を追加 | 固有名詞、字幕の区切りと表示タイミング | 聴覚に障がいのある方や音を消して見る視聴者に、誤った内容が伝わる |
①は、テロップが動画の一部として残るため、誤りの修正コストが最も高い用途です。弊社の制作現場でも、ヘアケア系のショート動画で「ドライヤー」を「ヘアアイロン」に、音声とテロップの両方を直した例があります。テロップの書き出しで画質を落とさない設定は動画の解像度は「4Kで書き出す」ほど損をする|媒体別の推奨サイズ一覧と納品前の確認5つを参照してください。
②は、文字起こしの用途で最も伸びしろがあります。60分のセミナーから記事・SNS投稿・ショート動画の台本を複数本つくれるからです。ただし、話し言葉のままでは読めないため、整文の工程が必ず入ります。
③は、YouTubeの公式ヘルプが、自動字幕を確認して誤りを修正するよう案内しています。自動字幕をそのまま公開せず、YouTube Studioの「字幕」から確認・修正するのが基本です。
書き起こしは、動画の分析にも使えます。台詞とテロップを書き起こして媒体の数字と並べる方法は動画分析AIは「動画を読ませるだけ」では当たらない|5手段の費用と限界・渡すべき数字で解説しています。
機密の扱い|AIに入れる前、業者に渡す前に確認すること
| レベル | 対象の動画 | 使ってよい手段 |
|---|---|---|
| 1 | 公開済み・公開予定の動画 | どの手段でも可 |
| 2 | 社内会議・商談 | 学習に使われない設定・契約の手段に限る 例:OpenAIのAPIは既定で学習に使わない |
| 3 | 顧客の個人情報・未公開の数字を含む動画 | オフライン処理、またはNDAを結んだ委託先に限る 例:Premiere Proは言語パックを入れればオフラインで処理できる |
商談・社内会議・未公開のセミナーには、顧客名や数字が含まれます。2026年10月時点の公式情報で確認できた扱いは次のとおりです。
- OpenAIのAPI:送信したデータは、既定でモデルの学習に使われません
- Google Cloud Speech-to-Text:データロギングに同意すると単価が下がる料金体系です。安いほうを選ぶと、データの提供に同意することになります
- Premiere Pro:言語パックを入れれば、インターネットに接続せずに文字起こしできます
- 人力業者:作業者が音声を聞くため、NDA(秘密保持契約)と再委託の有無を契約前に確認します
社内ルールは3段階で決めると運用しやすくなります。
1. 公開済み・公開予定の動画:どの手段でも可 2. 社内会議・商談:学習に使われない設定・契約の手段に限る 3. 顧客の個人情報・未公開の数字を含む動画:オフライン処理、またはNDAを結んだ委託先に限る
文字起こしを自社でやる企業・外注すべき企業
自社でやる企業
- 月の文字起こしが数本で、内容を知る担当者が確認の時間を取れる
- 社内用語・商品名が多く、外部より自社のほうが正誤を早く判断できる
- 機密性が高く、社外に音声を出したくない
外注すべき企業
- セミナーやYouTubeを毎月複数本出し、確認と整文に担当者の時間が足りない
- 文字起こしを記事・テロップ・ショート動画まで展開したい
- 誤字や数字の誤りが、ブランドや取引先の信用に直結する
外注するなら、次の5つを聞いてください。
1. 文字起こしは、AI・人力・その組み合わせのどれで行いますか 2. 固有名詞・数字の確認は、誰が何回行いますか 3. AIを使う場合、どのサービスのどのプランで、学習利用の設定はどうなっていますか 4. NDAを結べますか。作業を再委託しますか 5. 修正は何回まで、何営業日で対応しますか
2と3に即答できない依頼先は避けてください。
まとめ:動画の文字起こしは「確認を誰が持つか」で選ぶ
- AIの料金は60分で1ドル前後、編集ソフトやYouTubeは追加費用なし。費用の差は確認する人の時間で決まる
- 業界用語・ツール名・数字ほど崩れる。話者の言い間違いは音声認識では直らない
- 手段は5つ。①〜③は確認を自社で持ち、④⑤は確認の一部を外部に渡せる
- 用途で確認の深さが変わる。テロップは修正コストが最も高く、記事化は整文、YouTube字幕は自動字幕の修正が要る
- 機密は「学習に使わない設定」「オフライン処理」「NDA」の3つで線を引く
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弊社のショート動画運用代行は、企画・台本・撮影ディレクション・編集(テロップの文字起こしと校正を含む)・投稿・分析を動画1本あたり7,500円(税込)で一気通貫にお任せいただけます(月10本以上・4ヶ月以上)。初期費用0円キャンペーンを実施中で、ショート動画1本の無料お試しも可能です。発注側の作業は「撮影素材の提供・確認・承認」の3点のみ。セミナーや商談の動画を素材に、ショート動画への展開もご相談いただけます。広告運用もお任せいただく場合の運用手数料は広告費の20%です(成果は業種・商圏で差があります)。ご相談は公式LINEまたは無料相談の予約から承ります。
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よくある質問(FAQ)
Q1. 動画の文字起こしを無料でする方法はありますか? あります。YouTubeに公開した動画には自動字幕が付き、Premiere Proの文字起こしはサブスクリプションに含まれています。ただし、固有名詞と数字の確認は必要です。
Q2. AI文字起こしの料金はいくらですか? OpenAIのAPIは1分0.003〜0.006ドル、Google Cloud Speech-to-Textは毎月60分無料で、以降は1分0.016〜0.024ドルです(2026年10月時点の公式料金)。
Q3. 人に頼む文字起こしの相場はいくらですか? 公開価格で1分あたり約80〜300円です。専門用語の多い音声、3人以上の会議、整文、特急納期は上乗せされます。
Q4. YouTubeの自動字幕はそのまま使えますか? 下書きとしては使えますが、そのまま公開しないでください。YouTubeの公式ヘルプも、自動字幕を確認して誤りを修正するよう案内しています。
Q5. 社外秘の商談動画をAIで文字起こししても大丈夫ですか? サービスと設定によります。OpenAIのAPIは既定で学習に使いません。Google Cloudはデータロギングに同意すると単価が下がります。顧客の個人情報を含む場合は、オフライン処理かNDAを結んだ委託先に限ってください。
執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングを支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。
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この記事を書いた人
林 健斗(はやし けんと)
株式会社HolyTech 代表取締役
2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上へ継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。




