YouTube APIの使い方|Data APIと分析APIの違い・2026年クォータ|HolyTech

YouTube APIの使い方|Data APIと分析APIの違い・2026年クォータ|HolyTech

目次

YouTube APIは情報を取るData APIと、分析数値を取るAnalytics/Reporting APIが別物です。Google公式で確認した2026年9月時点のクォータ(検索とアップロードは6月から別枠)、取得手順、30日の保存ルール、Studioで足りる範囲を企業向けに整理しました。


結論から言います。YouTube APIは「動画やチャンネルの情報を取るAPI(Data API)」と「分析数値を取るAPI(Analytics API/Reporting API)」が別物です。自社チャンネルの数値管理が目的なら、分析側のAPIから始めてください

YouTube API」で調べると、APIキーで再生回数を取得する解説が先に出てきます。しかし企業が追いたい平均視聴時間や視聴者維持率は、Data APIのAPIキーでは取れません。入口を間違えると、Studioを開けば見える再生回数を自動で取るだけの仕組みに開発工数を使うことになります。

SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechは、支援先の数値を投稿単位で管理しています。弊社の実測では、再生回数と最も相関が強い指標は冒頭3秒継続率(相関係数+0.76)で、いいね率は+0.18でした。追うべきは「見られた回数」より「見続けられたか」です。本記事では、APIの種類、2026年に変わったクォータ、取得手順、やってはいけない使い方、Studioで足りる範囲を順に示します。

本記事の続きと併せて、HolyTechのSNS運用代行サービス資料(無料)もご活用ください。

YouTube APIは4種類|Data APIと分析APIは取れるデータが違う

Data APIと分析API(Analytics/Reporting)の違い
目的が「情報を取る」か「分析数値を取る」かで入口が分かれる
情報を取る
YouTube Data API v3
できること
動画・チャンネル・コメントの情報取得、アップロードや更新
認証
公開情報はAPIキー/チャンネル操作はOAuth 2.0
主な指標
viewCount(再生回数)
鮮度
投稿直後の数値は videos.list で取得
分析数値を取る
YouTube Analytics API
できること
期間と指標を指定したレポートをその都度取得
認証
すべての操作で認可が必要
主な指標
averageViewDuration/averageViewPercentage/audienceWatchRatio
鮮度
通常48〜72時間の遅延
分析数値を取る
YouTube Reporting API
できること
1日単位の分析データをCSVで一括取得
認証
すべての操作で認可が必要
主な指標
video_thumbnail_impressions/video_thumbnail_impressions_ctr
生成から60日で取得不可・新規ジョブの過去データは30日
この他に IFrame Player API(自社サイトの埋め込みプレーヤーをJavaScriptで操作・認証不要)がある。平均視聴時間や維持率は、Data APIのAPIキーでは取れない。

Google for Developersで公開されている主要なYouTube APIは次の4つです。

API名できること認証
YouTube Data API v3動画・チャンネル・コメントの情報取得、アップロードや更新公開情報はAPIキー、チャンネルの操作はOAuth 2.0
YouTube Analytics API期間と指標を指定した分析レポートをその都度取得すべての操作で認可が必要
YouTube Reporting API1日単位の分析データをCSVで一括取得すべての操作で認可が必要
IFrame Player API自社サイトに埋め込んだプレーヤーをJavaScriptで操作不要

公式の説明では、Analytics APIは「ターゲットを絞ったクエリでカスタムレポートを生成する」API、Reporting APIは「一括レポートを取得して保存し、絞り込みは自前で行う」APIです。

Reporting APIには癖があります。レポートジョブ作成から48時間以内に取得を開始でき、公式の例では9月1日にジョブを作ると9月1日分は9月3日に用意されます。レポートは生成から60日で取得できなくなり、新規ジョブの過去データは30日です。毎日ダウンロードして保存する仕組みが前提になります。

また、分析データはリアルタイムではありません。2026年9月9日の公式更新で、処理に通常48〜72時間の遅延があると明記されました。投稿直後の数値はData APIの `videos.list` で取るよう案内されています。

自社KPIに必要な指標はどのAPIにあるか

管理したい指標取得先指標名(公式リファレンス)
再生回数Data API/Analytics API`viewCount`/`views`・`engagedViews`
平均視聴時間・平均視聴率Analytics API`averageViewDuration`・`averageViewPercentage`
経過位置ごとの視聴者の割合Analytics API`audienceWatchRatio`
インプレッション数・クリック率Reporting API`video_thumbnail_impressions`・`video_thumbnail_impressions_ctr`

冒頭で離脱されているかは、`audienceWatchRatio` で序盤の比率を見ます。APIキーだけでは、この表の大半は埋まりません。

YouTube APIのクォータ|2026年6月から検索とアップロードは別枠

1回あたりの消費ポイントと、検索・アップロードの変更点
共通枠は1日10,000ユニット。リセットは太平洋時間の午前0時(2026年9月4日更新の公式ドキュメント)
共通枠(1日10,000ユニット)を消費するメソッド
videos.list・channels.list・playlistItems.list
1
videos.update・thumbnails.set
50
captions.insert
400
※無効なリクエストでも最低1ポイント消費。複数ページの結果はページごとに消費
専用枠に移ったメソッド(2026年6月1日〜)
search.list(検索)
旧仕様
1回100ユニット(100回で10,000を使い切る)
現在
専用枠で1回1ポイント・1日100回/共通枠は減らない
videos.insert(アップロード)
2025年12月4日
約1,600 → 約100ユニットへ引き下げ
2026年6月1日〜
専用枠で1回1ポイント・1日100回
自社チャンネルの数値取得なら上限はほぼ気にならない(動画100本の一覧=playlistItems.list 2回・2ポイント)。

Data APIには1日の利用上限(クォータ)があります。2026年9月4日更新の公式ドキュメントでは、既定の割り当ては次の通りです。

▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)

・社長の例:「社長の1日の流れを密着していく。」(@misaki_vlog7)

https://www.tiktok.com/@misaki_vlog7/video/7571308736694734101

・tiktokerの例:「1ヶ月の広告収益や事業収益を赤裸々に発表する。」(@mona03070_)

https://www.tiktok.com/@mona03070_/video/7574384949634059540

参考動画(弊社クライアントではない公開アカウントの投稿)
  • `search.list` と `videos.insert`:それぞれ専用枠で1日100回(1回1ポイント)
  • それ以外のメソッド:合計で1日10,000ユニット
  • リセットは太平洋時間の午前0時(日本時間は夏時間期間16時、それ以外17時)
  • 無効なリクエストでも最低1ポイント消費し、複数ページの結果はページごとに消費する
メソッド消費ポイント用途
`videos.list`・`channels.list`・`playlistItems.list`1動画・チャンネル情報の取得
`videos.update`・`thumbnails.set`50動画情報の更新・サムネイル設定
`captions.insert`400字幕のアップロード
`search.list`・`videos.insert`1(専用枠で各1日100回)検索・アップロード

「検索100回で1日の上限が尽きる」は旧仕様

公式の変更履歴によると、2026年6月1日にData APIはメソッド単位のクォータ体系への移行を始め、最初の対象が `videos.insert` と `search.list` でした。この2つは専用枠で課金され、他のメソッドは従来の枠に課金されます。

それ以前の `search.list` は1回100ユニットで、10,000ユニットを100回の検索で使い切る設計でした。この前提の解説は今も流通していますが、現在は検索しても共通枠は減りません。アップロードのコストも2025年12月4日に約1,600から約100ユニットへ下がっており、数値は1年で2度動いています。

自社チャンネルの数値取得なら、上限はほぼ気になりません。動画100本の一覧は `playlistItems.list`(1回最大50件)で2回、2ポイントです。上限に当たるのは、検索を多用するツールや他社チャンネルの大量巡回です。増枠は公式の「Quota extension request form」から申請します。

YouTube APIの取得手順|Google Cloudでプロジェクト作成から認証情報まで

YouTube API利用開始の6ステップと認証の分岐
公式ガイド「Getting Started」の流れを企業向けに並べ直したもの
STEP 1
会社管理のGoogleアカウントを用意
担当者の退職で止まる事故を防ぐ
STEP 2
Google Cloudでプロジェクト作成
コンソールから作成
STEP 3
APIを有効化
Data API v3。分析数値を取るならAnalytics API・Reporting APIも
STEP 4(分岐)
認証情報を作成
取りたいデータで種類が変わる(下図)
STEP 5
管理権限のあるアカウントで承認
OAuthの場合に必要
STEP 6
クライアントライブラリから呼び出す
Python・JavaScriptなど
STEP 4の分岐:何を取りたいか
公開情報だけ(公開動画の検索など)
APIキー
プロジェクトを識別し、クォータ管理と利用状況を提供するもの。利用元を制限し、第三者にクォータを消費されないようにする
分析数値・チャンネル操作(アップロード等)
OAuth 2.0クライアントID
ユーザーの非公開データにアクセスするためのもの。Analytics API・Reporting APIはすべての操作で認可が必要
「APIキーを発行したのに分析数値が取れない」のは設定ミスではなく、そういう設計。

公式ガイド「Getting Started」の流れを、企業向けに並べ直すと6ステップです。

1. 会社で管理するGoogleアカウントを用意する。担当者の退職で止まる事故を防ぎます 2. Google Cloudのコンソールでプロジェクトを作成する 3. 「APIとサービス」のライブラリで「YouTube Data API v3」を有効にする。分析数値を取るなら「YouTube Analytics API」「YouTube Reporting API」も有効にします 4. 認証情報を作成する。公開情報だけならAPIキー、分析数値ならOAuth 2.0クライアントIDです 5. OAuthでは、チャンネルを管理する権限を持つアカウントで承認する 6. クライアントライブラリ(Python・JavaScriptなど)から呼び出す

APIキーとOAuthの使い分け

公式ドキュメントでは、APIキーは「プロジェクトを識別し、クォータ管理と利用状況のレポートを提供するもの」、OAuth 2.0は「ユーザーの非公開データにアクセスするためのもの」です。公開動画の検索にユーザーの認可は不要ですが、チャンネルへのアップロードには必要です。Analytics APIとReporting APIは、開発者ポリシーですべての操作に認可が必要とされています。

「APIキーを発行したのに分析数値が取れない」のは設定ミスではなく、そういう設計です。APIキーは利用元を制限し、第三者にクォータを消費されないようにしてください。

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企業の実用例と、やってはいけないこと|保存は30日が上限の線

企業での使い道は大きく2つです。

1. 自社チャンネルのKPIを週次で自動集計する。Analytics APIで再生回数・平均視聴率・登録者増減を取り、スプレッドシートに書き出します。弊社の管理表でも、期間ごとの視聴回数・前回比・プロフィール表示回数・遷移率、投稿ごとの3秒継続率・平均視聴時間・視聴完了率・離脱ポイントを並べています 2. 競合チャンネルの公開指標を定点観測する。Data APIで競合の新着動画と再生回数を取得し、伸びた企画の傾向を見ます

自動化の価値は、転記が減ることより「毎週同じ定義で並ぶこと」です。弊社が支援した漢方ヘッドスパ専門スパのショート動画の投稿別データでは、3秒継続率28%の動画が3万回、49%の動画が240万回でした(同一アカウント内の比較。業種・商圏で差があります)。この差は、同じ列に同じ定義で数値が並んで初めて見えます。

開発者ポリシーで禁止されている使い方

YouTube API Servicesの開発者ポリシー(2026年6月24日更新)には、見落としやすい制限があります。

  • 認可なしで取得した統計情報を30日を超えて保存しない。「チャンネル所有者の許可なく登録者数を30日を超えて保存してはならない」という例が明記されています。競合の登録者数を毎日取って半年分の推移表を作る運用は、この規定に触れます
  • 認可済みのデータも30日ごとに確認する。自社の再生回数は長く保存できますが、30日ごとに認可が有効か、動画が削除されていないかの確認が必要です。自社アプリ側の手段で同意が取り消された場合は7日以内に削除します
  • APIデータを集計してYouTubeの利用状況や収益の洞察を得ない。同じコンテンツ所有者のチャンネル以外のデータの集計は原則認められていません

競合の観測は30日以内の比較にとどめるのが安全な線です。自社業務への当てはめは、規約原文を確認のうえ法務担当に相談してください。断定はしません。

加えて、2026年8月27日の公式更新で、公開視聴回数は「再生が始まった時点」でカウントする方式に揃えられました。収益化と主要な分析指標は、最初のフレームを超えた「エンゲージビュー」基準のままです。長期比較では `views` と `engagedViews` のどちらを使うかを固定してください。

非エンジニア企業の現実解|Studioで足りる範囲とAPIが要る境界

状況別:Studio書き出しとAPIの使い分け
境界線はStudioの書き出し上限「500行」と「週次で同じ表を更新したいか」
状況推奨する方法理由
段階1
動画が少なく月1回の振り返り
Studioの詳細モードから書き出し500行に収まり開発コストゼロ
段階2
週次で同じ表を更新したい
Analytics APIで自動集計定義を固定したまま転記をなくせる
段階3
大量の動画を日次で蓄積
Reporting API500行を超え、60日で消えるため自動保存が要る
Studioの手順:[アナリティクス]→[詳細モード]→[現在のビューをエクスポート]
判断の順番は「何を見て、何を変えるか」が先

エンジニアがいない企業は、APIから入る必要はありません。YouTubeヘルプによると、Studioの[アナリティクス]で[詳細モード]を開き、上部の[現在のビューをエクスポート]からレポートを書き出せます。書き出せるのは500行までで、超える場合はReporting APIの利用が案内されています。Studioの見方はYouTubeスタジオとは?開き方とアナリティクスの見方を完全解説で解説しています。

状況推奨する方法理由
動画が少なく月1回の振り返りStudioの詳細モードから書き出し500行に収まり開発コストゼロ
週次で同じ表を更新したいAnalytics APIで自動集計定義を固定したまま転記をなくせる
大量の動画を日次で蓄積Reporting API500行を超え、60日で消えるため自動保存が要る

判断の順番は「何を見て、何を変えるか」が先です。YouTubeの評価の仕組みはYouTubeアルゴリズムの仕組み|ロングとShortsの違いと対策、クリック率を左右するタイトル設計はYouTubeのタイトルは先頭28文字で決まる|100文字上限と付け方7ルールで扱っています。

まとめ:YouTube APIは目的で選ぶ。自社の数値管理は分析APIから

  • YouTube APIは4種類。分析数値はAnalytics/Reporting APIにあり、どちらもOAuthによる認可が必要
  • Data APIのクォータは、2026年6月1日から検索とアップロードが各1日100回の専用枠、その他は合計1日10,000ユニット
  • 分析データは48〜72時間遅れ、Reporting APIのレポートは生成から60日で消える
  • 認可のない統計情報は30日を超えて保存しない。競合の登録者数の長期蓄積は避ける
  • 動画が少ないうちはStudioの書き出し(500行まで)で足りる。APIは週次自動化の段階で導入する

数値を取る仕組みより先に、数値が伸びる動画を任せませんか

APIで取れるのは結果です。3秒継続率を上げる企画と台本がなければ、集計表に並ぶのは伸びない数字だけです。弊社のショート動画運用代行は動画1本あたり7,500円(税込)で、企画・台本・撮影・編集・投稿・分析まで一気通貫。初期費用0円キャンペーンを実施中です。発注側の作業は「撮影協力・納品確認・月1MTG」の3点のみで、投稿ごとの3秒継続率や離脱ポイントの分析もこちらで行います。まずはショート動画1本の無料お試しで、御社のコンセプトが数字を取れるかを検証してください。お問い合わせはhttps://holytech.jp/contact/から承ります。

よくある質問(FAQ)

Q1. APIキーでYouTubeアナリティクスの数値は取れますか? 取れません。開発者ポリシーでは、YouTube Analytics APIとYouTube Reporting APIはすべての操作で認可が必要とされています。自社チャンネルの視聴時間や維持率は、OAuth 2.0で管理権限のあるアカウントの承認を得て取得します。

Q2. search.listは1回100ユニット消費するのですか? 2026年6月1日の変更以降、`search.list` は専用枠に移り、公式ドキュメントでは1回1ポイント・1日100回と記載されています。他のメソッドに使う10,000ユニットの共通枠は消費しません。1回100ユニットという説明は旧仕様です。

Q3. APIで取得した競合チャンネルのデータを保存し続けてよいですか? 開発者ポリシーは、チャンネル所有者の認可なく取得した統計情報を30日を超えて保存することを禁じ、登録者数を例に挙げています。長期の推移表は作らず、30日以内の比較にとどめてください。個別の判断は規約原文と法務担当の確認を推奨します。

Q4. エンジニアがいない会社でもYouTubeの数値を管理できますか? できます。YouTube Studioの[詳細モード]から[現在のビューをエクスポート]で書き出せば、500行までのレポートを取得できます。週次で同じ表を自動更新したくなった段階で、Analytics APIの導入を検討してください。


執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングを支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。

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林健斗

この記事を書いた人

林 健斗(はやし けんと)

株式会社HolyTech 代表取締役

2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。