SNS広報戦略はリリース転載では読まれない|目的4つ・体制3択の比較と炎上時の初動設計|HolyTech
SNS広報戦略は、プレスリリースの転載では読まれません。認知・信頼・採用・危機時の一次発信の目的別に向く媒体とKPI、内製/広報+運用代行/PR会社の体制3択の費用と危機対応、炎上時の初動手順を公的調査と実測値で整理します。運用を任せる選択肢はショート動画運用代行の料金・事例(サービス詳細)で確認できます。
結論から言います。SNS広報戦略の中核は「何を発信するか」ではなく、「誰が顔を出すか」と「承認フローの速さ」、そして危機時の一次発信を平時に決めておくことです。プレスリリースの転載は“企業が言いたいこと”で、SNSで読まれるのは“社員・現場が見せる事実”です。
総務省の令和7年通信利用動向調査(2026年5月29日公表・2025年8月末時点)では、インターネット利用者のうちSNSを利用する人は82.3%です。同省の令和7年度の情報行動調査(2026年6月26日公表)では、全年代の利用率はLINE 92.9%、YouTube 81.5%、Instagram 54.8%、X 44.7%、TikTok 36.7%でした。記者・求職者・取引先・株主も、まずSNSと検索で会社を見に来ます。
本記事では、SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechが、SNS広報の目的別の設計、読まれる発信の条件、危機時の初動、体制3択の比較、外部に頼む前の質問を解説します。広告出稿の設計(媒体の学習条件・予算)はSNS広告戦略は媒体選びで決まらないに分け、本記事は広報(PR)としてのSNSに絞ります。
本記事と併せて、『ショート動画の教科書』を資料ダウンロード(無料)もご活用ください。
SNS広報戦略は目的4つで媒体・KPI・体制が変わる|早見表
SNS広報の目的は、認知・信頼(企業姿勢)・採用・危機時の一次発信の4つに分かれます。目的が混ざったまま「とりあえず全媒体で発信」すると、KPIが「フォロワー数」だけになり、何が効いたのか判断できません。
| 目的 | 向く媒体 | KPI | 体制(担当・承認) | 外部に頼める範囲 |
|---|---|---|---|---|
| 認知(会社・商品を知ってもらう) | TikTok・Instagramリール・YouTubeショート | 平均再生・冒頭3秒継続率・指名検索数 | 担当1〜2名+広報責任者の承認 | 企画・台本・編集・分析 |
| 信頼(企業姿勢・事業の中身) | YouTube・note・LinkedIn | 視聴維持率・メディア露出・問い合わせ | 経営者または事業責任者が出演・執筆 | 構成・編集。発言内容は社内 |
| 採用(母集団形成) | TikTok・Instagram・YouTube | 応募数・説明会予約・採用ページ遷移 | 人事+現場社員が出演 | 企画・撮影ディレクション・編集 |
| 危機時の一次発信 | X・自社サイト(公式見解の置き場) | 初動までの時間・誤情報の訂正速度 | 広報責任者+経営者+法務の即時承認 | モニタリング・文面の事前準備 |
KPIは目的ごとに1つに絞ります。認知なら冒頭3秒継続率が先行指標です。弊社が支援した上場保育事業者の制作動画は冒頭3秒継続率49%で、弊社が参照する業界水準30〜35%を上回りました。指標の置き方はショート動画のKPI設計で詳しく扱っています。採用目的の導線は採用SNS運用代行は「雰囲気」を買わないが参考になります。
危機時の一次発信は、平時のKPIを持たない唯一の目的です。成果が見えないため後回しにされやすく、炎上してから担当・承認者・文面を決めることになります。ここが広報のSNSと販促のSNSの最大の違いです。
「SNS広報=プレスリリースの転載」は誤り|読まれるのは社員・現場が見せる事実
多くの広報部では、SNSを「リリースや新商品情報を二次配信する場所」と位置づけています。しかし、リリースの文章は記者向けに書かれた“企業が言いたいこと”で、タイムラインで指を止める理由になりません。読まれるのは、社員・現場が見せる事実です。
▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)
・ショート動画分析の例:「2秒でパクれる.. #TikTok攻略 #tiktok運用 #tiktok初心者」(@mitton_short)
https://www.tiktok.com/@mitton_short/video/7451489794888174855
・sns分析の例:「最強の料理アカウントみっけた#tiktok攻略 #snsマーケティング #ビジネ」(@shino_market)
https://www.tiktok.com/@shino_market/video/7479035565300567314

上場保育事業者の例:広報部4名の内製でSNSを運用しており、本社見学ツアーや先輩社員インタビューは十分に揃っていました。不足していたのは認知の入り口です。弊社は認知の部分だけを担い、保育士の目線で園の1日を疑似体験する「1人称視点×職業体験」の企画を導入しました。タブレットでの園児管理、先輩への質問のしやすさなど、求職者が気にする事実を映像で見せた結果、平均再生回数は約5,000回から約30,000回(約6倍)に伸びました。内製の体制は残し、外部には欠けている工程だけを任せる分担です。
税理士事務所の例:弊社の解説動画で紹介した税理士事務所は、専門解説の発信に切り替えたところ、再生回数はむしろ下がった一方で、問い合わせが月1〜2件から月13件ほどに増えました。広報のSNSで追うべきは再生数ではなく、目的に対応した行動です。成果は業種・商圏で差があります。
逆に、弊社が商談で伺った地域の保育園では「SNS広報の専任社員がおらず、数名の担当者で回している」状態で、リールの平均再生は1,000回未満でした。原因は担当者の能力ではなく、誰が出るか・何を見せるかが決まっていないことです。
読まれる発信に切り替えるときに決めることは3つです。
1. 顔を出す人:経営者・現場社員・広報担当のうち誰が「会社の声」になるか。弊社のショート動画170本の実測では、話者(誰が話すか)で再生数に2〜5倍の差が出ています 2. 見せる事実:働く場面・製造工程・数字の根拠など、リリースに書けない現場の情報 3. 承認の速さ:企画から公開まで24時間以内に出せるフローか。承認者が3段階あると、タイムリーな話題には間に合いません
危機時の一次発信は平時に決める|誰が・何分以内に・どの媒体で
デジタル・クライシス総合研究所の分析では、2026年5月の炎上件数は418件で、前年同月から361件増えています。炎上主体の内訳では「メディア以外の法人」が129件(30.9%)で、企業は炎上の当事者になり得ます。内容別では「特定の層を不快にさせる行為」が66%を占め、悪意のない投稿や社員の発言が発端になる形が中心です(炎上の定義・集計方法は同研究所の基準によります)。
危機時の一次発信は、炎上してから考えると必ず遅れます。平時に決めておく項目を、公開されている一般的な対応手順に沿って整理します。時間は弊社が推奨する設計の「例」です。
1. 検知:自社名・商品名・経営者名をモニタリングする担当を決める。事業会社のSNS担当者157人への調査(Meltwater・2025年1〜2月)では、ソーシャルリスニングの実施済みは25.5%にとどまります 2. 事実確認と判断(例:検知から1時間以内):広報責任者が事実関係を確認し、経営者・法務と「発信するか・しないか」を決める 3. 第一報(例:判断から数時間以内):確認できている事実、確認中の事項、次の報告予定を自社サイトに掲載し、Xなど普段使う公式アカウントから案内する 4. 詳細説明と訂正:原因・対応・再発防止策を公表する。誤情報が広がっている場合は事実を示して訂正する 5. 振り返り:投稿基準・承認フローを見直す
平時の企画段階でも炎上リスクは下げられます。弊社はコンセプトを決める際、再現性・炎上リスク・知名度・収益化の期待を重み付けして点数化し、発注側と「どのリスクをどこまで取るか」を合意してから制作に入ります。X企業アカウントの運用ルールと炎上対策はTwitterの企業アカウントの作り方と運用ルールにまとめています。
SNS広報の体制3択を比較|内製・広報+運用代行の分担・PR会社にSNS込み
体制は「内製/広報+SNS運用代行の分担/PR会社にSNS込みで依頼」の3択です。事業会社のSNS担当者への前述の調査では、外部委託を活用している企業が72.6%、社内のみで完結が20.4%でした。外部を使うかどうかより、どこを社内に残すかが論点です。外注を検討する場合はショート動画運用代行サービスの詳細(初期費用0円・1本無料お試し)も参考にしてください。
| 体制 | 費用の目安(公開相場の幅) | 発信のスピード | 危機対応 | 向く企業 |
|---|---|---|---|---|
| 広報部内で内製 | 担当者の人件費(外注費は0円) | 承認が社内で完結すれば最速 | 事実を知る人が即判断できる | 出演者と撮影の時間を社内で確保できる企業 |
| 広報+SNS運用代行の分担 | 運用代行は月5万〜80万円(業務範囲による) | 企画・編集は外部、承認は社内で24時間以内に回せる | 判断と発信は社内、監視・文面準備を外部と共有 | 広報担当が1〜4名で、動画の本数が足りない企業 |
| PR会社にSNS込みで依頼 | リテナー月20万〜100万円程度(中小20万〜50万円、大手50万円〜) | 記者対応と一体で設計できるが、承認が社外を経由する | 危機管理の専門知見を借りられる | メディア露出と危機管理を重視する上場・大手企業 |
SNS運用代行の相場はSNS運用代行の費用相場は月5万〜80万円、PR会社のリテナーは複数の公開記事(2025年12月・2026年9月更新)の幅です。PR会社のプレスリリース作成・配信は1件15万〜25万円程度が別途かかる例もあります。
3択のどれでも、危機時の「判断」は社内に残します。外部に任せられるのは検知・文面の下準備・平時の制作までです。上場企業で代行ではなく内製化を選んだ例はSNS運用の内製化を全国39店舗の上場企業で支援した実例、依頼の前に社内で決めることはSNSマーケティングの依頼は丸投げだと伸びないで整理しています。
広報のSNS戦略を外部に頼む前の質問5つ
外部に頼む場合は、契約前に次の5つを確認してください。
| 質問 | 見極められること |
|---|---|
| 1. 目的4つのうち、どれを何のKPIで追いますか | フォロワー数だけの報告で終わらないか |
| 2. 出演者は誰で、撮影は誰がどの頻度で行いますか | 現場の事実を見せる設計か、素材待ちで止まらないか |
| 3. 企画から公開まで、承認は何段階・何時間ですか | 24時間以内に出せるフローか |
| 4. 炎上時の検知と、社内への連絡経路はどうなっていますか | 一次発信の判断を社内に残した分担か |
| 5. 解約・本数変更の条件はどうなっていますか | 合わなかったときの損失の上限 |
弊社は「広報+SNS運用代行の分担」の1つの選択肢で、動画1本あたり7,500円(税込)、撮影素材は社員のスマホで撮っていただき、企画・台本・編集・投稿・分析を弊社が担います。発言内容の最終判断と危機時の発信は発注側に残る設計です。
まとめ:SNS広報戦略は「誰が出るか」「承認の速さ」「危機の初動」で決まる
- SNS広報の目的は認知・信頼・採用・危機時の一次発信の4つ。目的ごとに媒体とKPIを1つに絞る
- リリースの転載ではなく、社員・現場が見せる事実が読まれる。上場保育事業者は認知の入り口だけを外部に任せ、平均再生が約6倍になった
- 2026年5月の炎上は418件、うち法人が30.9%。検知・判断・第一報の担当と時間を平時に決める
- 体制は内製/広報+運用代行/PR会社の3択。どれを選んでも危機時の判断は社内に残す
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弊社のショート動画運用代行は動画1本あたり7,500円(税込)で、コンセプト設計から台本・撮影ディレクション・編集・投稿・分析まで一気通貫で担います。初期費用0円キャンペーンを実施中で、ショート動画1本の無料お試しも可能です。発注側の作業は「撮影素材の提供・確認・承認」の3点のみで、広報の承認フローを残したまま外部に制作を任せられます。成果は業種・商圏で差があります。まずは公式LINEで相談するか、無料相談を予約するから、広報体制と今見せられる現場をお聞かせください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. SNS広報とSNSマーケティングの違いは何ですか? SNSマーケティングは販売・集客を目的にし、広告出稿も含みます。SNS広報は認知・信頼・採用・危機時の一次発信を目的にし、企業姿勢を伝えることと、危機時に公式見解を出す体制づくりまでを含みます。
Q2. 広報担当が1人でもSNS広報は始められますか? 始められます。目的を1つに絞り、顔を出す人と承認者を決め、企画・編集など時間のかかる工程だけを外部に任せる分担が現実的です。危機時の判断は社内に残してください。
Q3. 炎上したとき、まず何をすればよいですか? 事実確認と「発信するか・しないか」の判断を責任者が行い、確認できている事実・確認中の事項・次の報告予定を第一報として出すのが一般的な手順です。個別の法的判断は弁護士など専門家にご相談ください。本記事は法的助言ではありません。
Q4. PR会社とSNS運用代行はどちらに頼むべきですか? メディア露出と危機管理の専門知見を重視するならPR会社、動画の本数と再生・応募などの数字を伸ばしたいならSNS運用代行が向きます。PR会社のリテナーは月20万〜100万円程度、SNS運用代行は月5万〜80万円と公開相場に幅があります。
Q5. プレスリリースをSNSに投稿するのは無駄ですか? 無駄ではありません。公式情報の置き場として必要です。ただし、それだけではタイムラインで読まれにくいため、社員・現場が見せる事実の発信と組み合わせてください。
執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングを支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。
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この記事を書いた人
林 健斗(はやし けんと)
株式会社HolyTech 代表取締役
2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上へ継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。




