コンテンツ企画は「当たった型の再現」|3秒継続率で選ぶ5ステップ|HolyTech

コンテンツ企画は「当たった型の再現」|3秒継続率で選ぶ5ステップ|HolyTech

目次

コンテンツ企画はアイデア出しではなく、当たった型を再現する作業です。企画前に決める3点、コンセプト設計→台本→撮影→分析のループ、3秒継続率(再生回数との相関+0.76)で企画を選ぶ基準、月10本の企画在庫の作り方を運用代行250社以上の実測で解説します。


結論から言います。コンテンツ企画は「アイデアを出す作業」ではありません。すでに当たっている型を分解し、自社の商材に置き換えて再現する作業です

企画会議を週1回から週2回に増やしても、投稿本数は増えません。増えるのは会議時間だけです。本数が落ちる原因の大半は、アイデアが枯れたからではなく毎回ゼロから考える前提で企画工程を設計していることにあります。

SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechが支援アカウントの投稿データを横断分析した結果、最も再生回数と相関したのは冒頭3秒継続率(相関係数+0.76)でした。いいね率は+0.18、フォロワー数推移は+0.42です。「いいねが取れそうか」で企画を選んだ時点で、再生回数とほぼ無関係な基準で判断していることになります。

本記事では、コンテンツ企画を①企画前に決める3点 ②企画フレーム ③数値での企画選定 ④月10本の企画在庫の作り方、の4レイヤーに整理します。すべて自社の運用実測と支援実績にもとづく内容です。

本記事の続きと併せて、HolyTechのSNS運用代行サービス資料(無料)もご活用ください。

コンテンツ企画が「アイデア出し」になった瞬間に外れる理由

企画が外れる典型は、場当たり的なアイデアから組んでしまうパターンです。市場のニーズと接続していないため、再生回数も売上も動きません。

弊社が支援した人材紹介会社のTikTokアカウントは、支援前の自社運用では1投稿あたり300回再生前後で停滞していました。発信意欲も投稿本数もあった状態です。足りなかったのは「どの型を再現するか」の決定でした。

支援後は、目的のヒアリング → 競合アカウントの点数化 → コンセプト確定までに2週間をかけ、月10〜15本の台本を提供する体制に切り替えています。結果は開始14投稿で平均17万回再生(成果は業種・商圏で差があります)。投稿する人も商材も変わっていません。変わったのは企画の作り方だけです。

「コンセプト」と「企画」は別の階層にある

現場で最も混同されるのがこの2つです。階層を分けて管理します。

用語定義決める頻度例(ヘッドスパ業態の場合)
コンセプトアカウント全体の大きなテーマ。企画がぶら下がる上位の枠組み3ヶ月〜半年に1回「施術中に施術者と会話する」
企画コンセプト内で振る変数。1本ごとのお題毎週・毎本「初来店のお客様の悩みを聞き出す回」
台本企画を撮影可能な言葉と画に落とした指示書1本ごと冒頭3秒のセリフ・カット割り・尺

コンテンツ企画で悩んでいる企業の多くは、実はコンセプトが決まっていません。コンセプトが無いまま企画を出すと、毎回ジャンルが変わり、視聴者にもアルゴリズムにも「何のアカウントか」が伝わらない状態になります。企画会議を増やすほど本数が落ちるのは、上位が空欄のまま下位を議論しているからです。

コンテンツ企画の前に決める3点|誰の・どの悩み・どの行動

企画を1本も出す前に、この3点を文章で固定してください。ここが空欄のまま出した企画は、良し悪しを判定する基準がありません。

▼このコンセプトの「型」が分かる参考動画(弊社クライアントではない公開アカウント)

・tiktokerの例:「1ヶ月の広告収益や事業収益を赤裸々に発表する。」(@mona03070_)

https://www.tiktok.com/@mona03070_/video/7574384949634059540

・webマーケターの例:「新しい情報であると冒頭で伝えることで「乗り遅れたくない」という人の心理を刺激する」(@osaru_tiktok1)

https://www.tiktok.com/@osaru_tiktok1/video/7578889104125889799

参考動画(弊社クライアントではない公開アカウントの投稿)
決める項目悪い状態決まっている状態
①誰の「20〜40代女性」「毎日PC作業で頭皮が固まり、夜に寝つけない30代の会社員」
②どの悩み「疲れ」「マッサージに行っても翌日には戻る。原因が頭皮だと知らない」
③どの行動「認知拡大」「プロフィールから公式LINEに登録し、初回90分コースを予約する」

③まで書けると企画の合否が自動的に決まります。「頭皮が固い人の特徴3つ」は①②③すべてに接続しますが、「スタッフの誕生日会」は③に接続しません。後者を出さないための線引きが、この3点です。

媒体は「悩みを持つ人がいる場所」で選ぶ

企画の器(媒体)も同じ基準で選びます。参考として、総務省情報通信政策研究所「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2026年6月26日公表/13〜79歳の男女1,800人/調査期間2025年12月1〜7日)では、全年代の利用率がLINE 92.9%、YouTube 81.5%、Instagram 54.8%、X 44.7%と報告されています。

母数が大きい媒体が正解ではありません。①のペルソナが日常的に開く媒体と、③の行動を受け止める媒体は分けて考えます。弊社が店舗支援で標準にしているのは、認知はショート動画(Instagram・TikTok・YouTubeショート)、行動は公式LINEという二層構造です。

弊社のコンテンツ企画フレーム|コンセプト設計→台本→撮影→分析のループ

弊社の運用代行は、企画から分析まで一気通貫で回します。工程を分解すると次の4つです。

工程やることアウトプット弊社の標準
①コンセプト設計目的ヒアリング → 競合・他業界のベンチマーク収集 → 点数化して3〜5案に絞るコンセプト仕様書確定まで約2週間
②台本作成変数を振り、冒頭3秒のセリフまで書く台本(1本1枚)月10〜20本
③撮影・編集・投稿台本どおりに撮り、フォーマットに沿って編集完成動画発注側は撮影協力のみ
④分析改善3秒継続率・視聴維持率・プロフィール遷移率を計測し次に反映改善指示月1回のMTGで共有

重要なのは、④が①に戻るループになっていることです。1本ごとの当たり外れではなく、コンセプト単位で数十本の結果を見て取捨選択します。

弊社が支援した漢方ヘッドスパ専門スパでは、ボディメイクや美容室など「ターゲットが関心を持つ周辺業界」まで分析を広げ、5つのコンセプト案に整理しました。点数化で3案(ASMR/施術中の会話/街頭インタビュー)に絞り、月20本×3ヶ月=60投稿で検証しています。結果、施術中の会話コンセプトは12投稿で平均53万回再生、100万回超えが3本(320万・240万・170万)出ました(成果は業種・商圏で差があります)。

見落とされがちですが、採用されなかった2案も成果のうちです。外れを早く捨てられたから、当たりに月20本を集中投下できました。企画は「良い1案を当てる作業」ではなく「捨てる基準を持つ作業」です。

数値でコンテンツ企画を選ぶ|3秒継続率を企画段階の評価指標にする

企画会議が長引く理由は、判断基準が「面白いかどうか」だからです。面白さは意見が割れます。数値なら割れません。

企画の目標に「いいね」を置かない

弊社の支援アカウント投稿データの相関を見ると、順位は明確です。

指標再生回数との相関係数企画段階での扱い
冒頭3秒継続率+0.76企画の第一評価軸に置く
フォロワー数推移+0.42中期のモニタリング指標
いいね率+0.18企画の目標には置かない

3秒継続率の業界水準は30〜35%、弊社の優良水準は45〜49%です。企画段階で問うべきは「冒頭3秒で指を止められるか」であり、「いいねが付きそうか」ではありません。詳しくはショート動画の伸ばし方は「3秒継続率50%」が分岐点|380本の実測データで380本の実測を公開しています。

同一アカウント内でも、企画によって再生数は1,198倍の差が出ます(バズる方法に再現性はあるか|同一アカウント1,198倍差の実測データ)。同じ人・同じ商材で3桁倍の差が出る以上、企画選定は運ではなく工程です。

企画を点数化する5軸マトリクス

弊社が選定で使う評価軸は次の5つです。5段階で点数化し、合計点で優先順位を決めます。

評価軸見るポイント低評価になる例
①再現性毎週・毎月同じ品質で作り続けられるか有名人のアポが前提の企画
②撮影難易度営業を止めずに撮れるか。所要時間と人数休業日に4時間拘束が必要
③炎上リスク業界規制・誤解・優良誤認に触れないか他社との効果比較を断定する
④再生期待値冒頭3秒で止まる要素と当たり事例があるか説明から始まる自己紹介型
⑤売上期待値見た人が③の行動に進むか面白いが商材と無関係

④だけが高い企画は再生されても売れません。⑤だけが高い企画は誰にも届きません。④と⑤の両方が3以上、かつ①が3以上だけを実行するというルールにすると、会議は10分で終わります。

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月10本のコンテンツ企画在庫の作り方|当たり1つを4方向に横展開する

企画在庫は、当たった型を横に展開して作ります。当たり1本を4方向に振れば、その時点で候補が数十本になります。

横展開の方向内容具体例
①他業界へ同じ媒体で伸びる他業界の型を自社に移植密着型動画を経営者の1日に置き換える
②他プラットフォームからテレビ・雑誌・書籍の企画をショート動画へ番組の街頭インタビュー形式を店頭で再現
③物理的距離海外で流行している型を国内に持ち込む海外のビフォーアフター演出を導入
④時代過去に流行した型を現代版に作り替える昔の人気企画フォーマットの令和版

さらに、当たったコンセプト1つを細分化してA/Bで振ります。弊社が振る主な変数は冒頭のセリフ・シーンと画角・エンタメ比率の3つです。A(当たった型)→ A’(冒頭セリフだけ変更)→ A+(画角も変更)と段階的にずらし、どの変数が効いたかを切り分けます。1本ごとに全部変えると、伸びた理由が分かりません。

撮影1回で複数本を確保する設計はワンソースマルチユースとは|撮影1回でコンテンツ15本に増やす設計図にまとめています。月10本の在庫は、会議の回数ではなく撮影1回あたりの企画本数で作ります。

「企画在庫が尽きる」は起きない

横展開の4方向 × 当たりコンセプト3案 × 変数3つ。この組み合わせだけで月10本を1年回せます。企画在庫が尽きたと感じている場合、起きているのは在庫切れではなく当たりコンセプトが1つも確定していない状態です。コンセプト設計に戻ってください。

コンテンツ企画を外注するときの線引き|発注側が持つべき情報

外部に任せる場合、丸投げできる範囲とできない範囲があります。

項目発注側が持つ受注側が持つ
事業の目的・KGI
商材の独自性・こだわり・NG表現
業界規制・言ってはいけない表現
ベンチマーク収集・コンセプト設計
台本作成・撮影ディレクション
分析と次の企画への反映

上段3つは外部が推測で埋めると必ずずれます。とくに「言ってはいけない表現」は業界ごとに異なり、共有せず進めた企画は公開直前に差し戻しになります。

なお、映像制作会社への発注要件(尺・用途・納品形式・修正回数など)は、SNSコンテンツ企画とは別レイヤーです。発注書としての企画書は動画制作 企画書の書き方|発注側が埋める9項目とテンプレ構成を参照してください。本記事は「何を撮るかを決める側」、そちらは「決まったものをどう発注するか」です。

まとめ:コンテンツ企画は「考える作業」ではなく「選ぶ作業」

  • コンテンツ企画はアイデア出しではない。すでに当たっている型を分解し、自社の商材に置き換えて再現する作業
  • コンセプト(上位の枠組み)と企画(1本ごとのお題)は階層が違う。会議を増やすほど本数が落ちるのは、コンセプトが空欄だから
  • 企画の前に「①誰の ②どの悩み ③どの行動」を文章で固定する。③まで決まると合否が自動で決まる
  • フレームはコンセプト設計→台本→撮影→分析のループ。コンセプト確定に約2週間、検証は数十本単位
  • 企画の第一評価軸は冒頭3秒継続率(再生回数との相関+0.76)。いいね率は+0.18で、企画の目標には置かない
  • 選定は再現性・撮影難易度・炎上リスク・再生期待値・売上期待値の5軸で点数化
  • 企画在庫は当たり1本を他業界・他プラットフォーム・物理的距離・時代の4方向へ横展開して作る

企画会議を1回減らして、撮影を1回増やしませんか

コンテンツ企画で止まっている企業に共通するのは、アイデアの不足ではなく捨てる基準と当たりを再現する工程が無いことです。漢方ヘッドスパ専門スパの初月5投稿1,000万再生も、人材紹介会社の14投稿平均17万回再生も、起点は数週間かけたコンセプト設計でした(成果は業種・商圏で差があります)。

弊社のショート動画運用代行は動画1本あたり7,500円(税込)。コンセプト設計・企画・台本・撮影・編集・投稿・分析まで一気通貫で担当し、初期費用0円キャンペーンを実施中です。発注側の作業は「撮影協力・納品確認・月1MTG」の3点のみで、企画会議に時間を割く必要はありません。まずはショート動画1本の無料お試しで、自社の商材がどんな企画になるかをご確認ください。お問い合わせはhttps://holytech.jp/contact/から承ります。

よくある質問(FAQ)

Q1. コンテンツ企画は毎回ゼロから考えるものですか? 違います。すでに伸びている投稿の型を分解し、自社の商材に置き換えて再現するのが基本です。ゼロから考える前提にすると、会議時間が増える一方で投稿本数が落ちます。弊社は当たった型を「他業界・他プラットフォーム・物理的距離・時代」の4方向へ横展開して在庫を作ります。

Q2. 企画の良し悪しは何で判断すればいいですか? 再現性・撮影難易度・炎上リスク・再生期待値・売上期待値の5軸を5段階で点数化し、合計点で選びます。再生期待値の中身は「冒頭3秒で指が止まるか」です。弊社の実測では再生回数との相関が最も強い指標は3秒継続率で+0.76、いいね率は+0.18でした。

Q3. コンセプトと企画は何が違いますか? コンセプトはアカウント全体の大きなテーマ、企画はその中で振る1本ごとのお題です。コンセプトは3ヶ月〜半年に1回、企画は毎週決めます。コンセプトが無いまま企画だけを出すと毎回ジャンルが変わり、視聴者にも配信アルゴリズムにも何のアカウントか伝わりません。

Q4. 企画のネタが尽きたときはどうすればいいですか? ネタ切れの正体は、当たりコンセプトが1つも確定していない状態です。コンセプト設計に戻り、周辺業界まで含めてベンチマークを収集し直してください。当たりが1つあれば、冒頭のセリフ・画角・エンタメ比率の3変数を振るだけで月10本は組めます。

Q5. コンテンツ企画を外注する場合、自社は何を準備すればいいですか? 事業の目的とKGI(売上か採用か)、商材の独自性とこだわり、業界規制やNG表現の3つです。この3つは外部が推測で埋めるとずれます。逆にベンチマーク収集・コンセプト設計・台本作成・分析改善は任せられる領域で、弊社は発注側の作業を「撮影協力・納品確認・月1MTG」の3点に絞っています。


執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングを支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。

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林健斗

この記事を書いた人

林 健斗(はやし けんと)

株式会社HolyTech 代表取締役

2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。