SNS運用の内製化を全国39店舗の上場企業で支援した実例|HolyTech

SNS運用の内製化を全国39店舗の上場企業で支援した実例|HolyTech

目次

SNS運用の内製化を全国39店舗の家具・インテリア専門店(上場企業)で支援した実例を解説。フォロワー21.8万人でも「量産の仕組み」がなければSNSは資産になりません。撮影オペレーション設計から代行との使い分け基準まで、SNS運用代行 累計250社以上のHolyTechが公開します。


結論から言います。フォロワー21.8万人を抱えていても、「量産の仕組み」が社内になければSNSは資産になりません

フォロワー数は過去の蓄積です。一方で、リールの再生とリーチは「今、投稿を出し続けられているか」で決まります。つまり、どれだけ大きなアカウントでも、撮影・編集・投稿を回すオペレーションが社内に存在しなければ、フォロワー資産は「見込み客リスト」として機能しないまま眠り続けます。

SNS運用代行 累計250社以上の株式会社HolyTechは、この課題に対して運用代行ではなく「内製化支援(内製化コンサルティング)」という形で応えた事例を持っています。クライアントは、全国39店舗を展開する家具・インテリア専門店(上場企業)。弊社が手を動かして投稿を作るのではなく、社内チームが自走できる仕組みを設計して渡す支援です。

本記事では、この事例のAs-Is(何が欠けていたか)、実施した5つの施策、定量結果、そして「内製化と運用代行のどちらを選ぶべきか」の判断基準まで解説します。

本記事の続きと併せて、HolyTechのSNS運用代行サービス資料(無料)もご活用ください。

なぜ「運用代行」ではなく「SNS運用の内製化」を選んだのか

弊社の支援実績の大半は運用代行です。企画から台本・撮影・編集・投稿・分析まで弊社が一気通貫で担う形態で、サロン・飲食・クリニック・不動産など多くの業種で成果を出してきました。

しかし今回の家具・インテリア専門店には、運用代行をそのまま当てはめませんでした。理由は2つあります。

第一に、全国39店舗という店舗網そのものが「撮影リソース」だからです。 家具の動画は、店舗に商品と接客ノウハウを持つスタッフがいる現場でこそ撮れます。全国の店舗を外部の制作チームが巡回して撮影するより、各店舗のスタッフが日常業務の延長で撮影できる体制を作った方が、投稿量・スピード・コストの全てで合理的です。

第二に、上場企業として社内にマーケティング部門が存在していたからです。 外注に依存し続ける構造ではなく、社内のリソースだけでリール投稿を継続的に量産できる状態がクライアントの理想(To-Be)でした。であれば、弊社が提供すべきは「投稿そのもの」ではなく「投稿し続けられる仕組み」です。

これが、金曜シリーズで紹介してきた運用代行型の事例と本件が根本から異なる点です。支援のゴールが「弊社が成果を出すこと」ではなく「クライアントが弊社なしで成果を出し続けられること」に設定されています。

As-Is:フォロワー21.8万人あっても「誰が・いつ・どう撮るか」が無かった

支援開始時点(As-Is)の棚卸し:資産はあったが、仕組みが無かった
区分項目状態
資産Instagramフォロワー 21.8万人あり
上場企業としてのブランド認知あり
全国39店舗の店舗網(=撮影リソース)あり
仕組みリール量産体制(撮影・編集・投稿を回すオペレーション)無し
「店舗で誰が・いつ・どう撮るか」店舗×本部の分担の型未確立

「アカウントは大きいのに更新が止まっている」企業のボトルネックは、センスや予算ではなくオペレーション不在であるケースが大半(弊社の商談経験上)。

支援開始時点の状態を整理します。

項目状態
Instagramフォロワー21.8万人(既に大きな資産あり)
ブランド認知上場企業として一定の知名度あり
リール量産体制社内に無し
撮影・編集・台本の分担店舗スタッフと本部マーケの役割分担の「型」が未確立

フォロワー資産とブランド力は既にありました。欠けていたのは、リール投稿のオペレーションです。具体的には「店舗で誰が・いつ・どう撮るか」「撮った素材を誰が編集し、誰が投稿するか」という工程の設計図が社内に存在せず、コンテンツの量産・継続配信ができない状態でした。

これは多くの多店舗チェーン・大手企業に共通する構造です。断定はしませんが、弊社の商談経験上、「アカウントは大きいのに更新が止まっている」企業のボトルネックは、センスや予算ではなくオペレーション不在であるケースが大半です。

実施した5つの内製化支援施策

内製化支援で設計・伝達した5つの仕組み
1
撮影オペレーションの設計
撮影=店舗スタッフ/企画・編集・投稿管理=本部マーケ。分担の型をドキュメント化し、誰が異動しても回る体制に
2
撮影→編集→投稿の動線設計
工程間の受け渡しルールを決め、素材が撮りっぱなしで眠る事態を防ぐ。量産体制の本体
3
「接客=疑似体験」リールフォーマット
店頭接客をそのまま動画化する企画の型。動画1本ごとにゼロから企画を考えない
4
ピン留め投稿の「商品図鑑」化
SNS内で完結する商品カタログ=LP代替。カタログ的フィードと合わせて購入導線を一直線に
5
同一コンテンツのTikTok横展開 追加制作コストゼロ
Instagram=既存ファン21.8万人へのリーチ/TikTok=新規層への拡散。1本のコンテンツを複数プラットフォームで使い切る

弊社が設計・伝達した仕組みは次の5つです。

施策①:撮影オペレーションの設計(店舗×本部の分担の型)

「店舗で誰が・いつ・どう撮るか」を仕組み化しました。撮影は現場を知る店舗スタッフ、企画・編集・投稿管理は本部マーケ、という分担の型をドキュメントとして設計。属人的な「気が向いたら撮る」を排除し、誰が異動しても回る体制にしています。

施策②:撮影→編集→投稿の動線設計

撮影された素材が編集を経て投稿されるまでのワークフローを一本の動線として設計しました。工程間の受け渡しルールを決めることで、素材が撮りっぱなしで眠る事態を防ぎます。量産体制の本体はこの動線です。

施策③:「接客=疑似体験」コンセプトのリールフォーマット

家具・インテリアショップにおける疑似体験とは、接客の追体験である——これがコンテンツ設計の核です。家具に実際に座ってみる、組み合わせを変えてみる、生活シーンに置いたイメージを見せる。店頭で受ける接客をそのまま動画に落とし込むフォーマットを設計しました。例えば、モジュラーソファに座って組み合わせを自在に変えていくリールは、店頭でスタッフが実演する接客そのものです。

コンセプトをフォーマット化して渡すことで、社内チームは動画1本ごとに企画をゼロから考える必要がなくなります。内製化の成否は「企画の型があるか」で決まります。

施策④:ピン留め投稿の「商品図鑑」化(SNS内で完結する商品カタログ)

プロフィールのピン留め投稿を、看板商品を厳選して特徴と押しポイントを訴求する「商品図鑑」としてリニューアルしました。リールで興味を持った視聴者がプロフィールに遷移した際、SNS内で完結する商品カタログ=LP代替として機能します。フィード全体もカタログ的な統一ビジュアルで運用し、ブランド理解→商品理解→購入導線が一直線に繋がる構造です。

施策⑤:同一コンテンツのTikTok横展開(追加制作コストゼロ)

当初はリール制作後、Instagramのみに投稿する予定でした。弊社から「同じコンテンツの使い回しでよいのでTikTokにも投稿しましょう」と提案し、TikTokアカウントの開設をサポート。Instagramは既存ファン21.8万人へのリーチ、TikTokは新規層への拡散と役割を分け、制作コストを1円も増やさずに再生回数の最大化を狙う構造にしました。内製化支援では社内リソースが有限なため、1本のコンテンツを複数プラットフォームで使い切る設計が特に効きます。

定量結果と設計思想:SNSを「来店・EC遷移の前段」に置く

高単価商材のSNS設計:認知→教育→行動の3段階

SNSを「投稿→即購入」の直接成約装置ではなく、来店・EC遷移の前段(教育チャネル)として設計する。

STEP 1|認知
リールで接客を追体験
「接客=疑似体験」フォーマットのリールが認知の入口。平均 約1万再生
STEP 2|教育
商品図鑑×カタログ的フィードで商品理解
ピン留め投稿を「商品図鑑」化。SNS内で完結する商品カタログ=LP代替として機能
STEP 3|行動
プロフィールリンクから店舗・ECへ
購買検討モードに入った視聴者を、フォロワー21.8万人の資産から来店・EC遷移へ誘導

※成果数値は業種・商圏・商材単価で差があります。

本事例の定量指標は次の通りです。

指標数値
Instagramフォロワー21.8万人
リール平均再生数約1万再生

ここで重要なのは数値そのものより設計思想です。家具は高単価商材のため、SNSを「投稿→即購入」の直接成約装置として設計していません。リールの疑似体験で購買検討モードに入ってもらい、店舗来店・EC遷移の前段として機能させる教育チャネル——これが本件の位置づけです。

リールで接客を追体験する(認知)→ カタログ的フィードと商品図鑑で商品を理解する(教育)→ プロフィールリンクからECまたは店舗へ(行動)。この3段階が一直線に繋がっているため、平均約1万再生という認知の入口が、そのまま高単価商材の購買検討者を育てる装置になります。なお、成果数値は業種・商圏・商材単価で差があります。

SNS運用代行250社の知見をそのまま試す

ショート動画運用代行:1本7,500円・月10本〜、お試し1本無料。最低契約金額30万円から。

横展開フレーム:「接客=疑似体験」は多店舗ビジネス全般で機能する

本事例から他業態に転用できる型は2つです。

1つ目は「接客=疑似体験」フレームです。 店頭・施術・試着の場で顧客に提供している体験を、そのまま動画に落とし込む。この型はアパレル(試着・コーディネート提案)、美容・サロン(施術体験・カウンセリング)にそのまま応用できます。「何を撮ればいいか分からない」という悩みは、「普段の接客で何を見せているか」に置き換えた瞬間に解消します。

2つ目は、撮影オペレーションのドキュメント化です。 多店舗チェーンでSNSを横展開する場合、これは必須要件です。1店舗の成功が属人的なままだと他店舗に複製できません。「誰が・いつ・どう撮るか」を文書化した瞬間に、39店舗どこでも同じ品質のコンテンツが量産できる体制になります。

内製化と運用代行、どちらを選ぶべきか:3つの判断軸

内製化 vs 運用代行:自社の条件で選ぶ3つの判断軸
内製化支援が向く
① 社内に撮影候補人材がいるか
店舗スタッフ・広報など出演/撮影できる人材がいる
② 求める投稿量
社内リソースで回せる量から始めたい
③ 専門分析の要否
まず投稿の継続体制を作る段階
運用代行が向く
① 社内に撮影候補人材がいるか
撮影に割ける人材がいない・確保が難しい
② 求める投稿量
月10本以上を安定量産したい
③ 専門分析の要否
数値分析→企画改善のサイクルまで任せたい(例:冒頭3秒継続率=再生回数と相関係数+0.76の最重要指標)
本事例の決め手は①:全国39店舗のスタッフという撮影リソースが社内に存在していたため、内製化支援が合理的だった。

弊社は運用代行と内製化支援の両方を提供しているからこそ、断定できます。どちらが優れているかではなく、自社の条件でどちらが合理的かで選ぶべきです。 判断軸は3つです。

判断軸内製化が向く運用代行が向く
①社内に撮影候補人材がいるか店舗スタッフ・広報など出演/撮影できる人材がいる撮影に割ける人材がいない・確保が難しい
②求める投稿量社内リソースで回せる量から始めたい月10本以上を安定量産したい
③専門分析の要否まず投稿の継続体制を作る段階数値分析→企画改善のサイクルまで任せたい

本事例は①が決め手でした。全国39店舗のスタッフという撮影リソースが社内に存在していたため、内製化が合理的でした。逆に、撮影人材がいない、あるいは冒頭3秒継続率のような指標を分析して企画に反映するサイクル(弊社では再生回数と相関係数+0.76の最重要指標として管理しています)まで求めるなら、運用代行が合理的です。

まとめ:SNS運用の内製化は「仕組みを渡す」支援である

  • フォロワー21.8万人でも、量産のオペレーションが無ければSNSは資産にならない
  • 全国39店舗の上場企業に対し、運用代行ではなく内製化支援(仕組みの設計・伝達)で支援した
  • 施策は5つ:撮影オペ設計/撮影→編集→投稿の動線設計/「接客=疑似体験」フォーマット/ピン留めの商品図鑑化/TikTok横展開
  • 高単価商材のSNSは直接成約装置ではなく「来店・EC遷移の前段」として設計する
  • 内製化か運用代行かは、撮影人材の有無・投稿量・専門分析の要否の3軸で判断する

自社に合うのは内製化か、運用代行か——両方を提供する弊社に相談してください

「社内でSNSを回せる体制を作りたい」「そもそも撮影できる人材がいない」——どちらの悩みでも、株式会社HolyTechが対応します。弊社はSNS運用代行 累計250社以上の実績に加え、本記事の通り内製化支援(内製化コンサルティング)の実例を持つ、両方の選択肢を提示できる支援会社です。

運用代行は動画1本あたり7,500円(税込)・初期費用0円キャンペーン実施中で、企画→台本→撮影→編集→投稿→分析まで一気通貫。発注側の作業は「撮影協力・納品確認・月1MTG」の3点のみです。ショート動画1本無料お試しもあります。内製化支援は貴社の体制・目標に合わせて設計するため、まずはお問い合わせで現状をお聞かせください。どちらが合理的か、数値根拠を添えて提案します。

よくある質問(FAQ)

Q1. SNS運用の内製化支援と運用代行の違いは何ですか? A. 運用代行は支援会社が企画・撮影・編集・投稿・分析まで実務を代行する形態、内製化支援は社内チームが自走できる仕組み(撮影オペレーション・ワークフロー・コンテンツフォーマット)を設計して伝達する形態です。前者は「成果物」を、後者は「成果を出し続ける体制」を納品します。本記事の事例では、全国39店舗の店舗スタッフという撮影リソースが社内にあったため内製化支援を選択しました。

Q2. フォロワー数が多ければ内製化は成功しますか? A. フォロワー数だけでは成功しません。本事例はフォロワー21.8万人を抱えながら、リール量産のオペレーションが無いために配信が継続できない状態からスタートしています。内製化の成否を分けるのは、撮影の分担の型・工程の動線・企画フォーマットという3つの仕組みが社内に定着するかどうかです。

Q3. 多店舗チェーンでSNSを内製化する際の必須要件は何ですか? A. 撮影オペレーションのドキュメント化です。「誰が・いつ・どう撮るか」を文書化しなければ、1店舗の成功が属人化して他店舗に複製できません。本事例では店舗スタッフと本部マーケの分担を型として設計し、全国39店舗で同品質のコンテンツを量産できる体制にしました。

Q4. 高単価商材でもSNSは売上に繋がりますか? A. 繋がります。ただし「投稿→即購入」ではなく、「来店・EC遷移の前段」としての教育チャネル設計が必要です。本事例では、接客を追体験できるリール(平均約1万再生)で購買検討モードを作り、商品図鑑化したピン留め投稿で商品理解を深め、プロフィールリンクから店舗・ECへ誘導する3段階を設計しました。成果は業種・商圏・商材単価で差があります。

Q5. 内製化支援の費用はいくらですか? A. 内製化支援は、社内の体制・目標投稿量・対象プラットフォームによって設計内容が変わるため、一律の料金は提示していません。お問い合わせいただければ、現状をヒアリングした上で内製化支援と運用代行(動画1本あたり7,500円・税込)のどちらが合理的かを含めて提案します。


執筆者:林健斗(株式会社HolyTech 代表取締役)/SNS運用代行 累計250社以上 ショート動画を軸に店舗・企業のSNSマーケティングを支援。「顧客のその先へ」をミッションに、企画から分析まで一気通貫の運用代行を提供している。

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林健斗

この記事を書いた人

林 健斗(はやし けんと)

株式会社HolyTech 代表取締役

2000年生まれ。大学在学中の2020年にSNSマーケティング事業を起業。再現性の高い運用ノウハウで、1人法人ながら34名の業務委託体制を構築し、累計250社以上継続率90%超で支援。漢方ヘッドスパで月間1,100万再生、動画編集スクールで初月640万再生など、業種横断で売上直結の成果を量産。「再生数ではなく売上で見る」を信条に、AI検索時代のSNS運用を提唱している。